2026年8月22日 Satoshi Onodera

アマン・ニューヨーク・レジデンスとは。クラウンビルに生まれた最上位のブランド住宅

5番街と57丁目の角。かつて銀行や画廊が入っていた1920年代の建物が、数年の工事を経て姿を変えました。

クラウンビル。その上層に入ったのが、アマン・ニューヨーク・レジデンスです。

 

アマンは、世界各地でごく小規模なリゾートを運営してきたブランドです。都市部の住宅としてニューヨークに入ったこと自体が、この物件の性格を表しています。

本日は、アマン・ニューヨーク・レジデンスについて見ていきましょう。

 

1. 歴史的建造物を骨格から作り直す

ニューヨークのアマン・ニューヨーク・レジデンスの外観

クラウンビルは1920年代の建築で、5番街と57丁目という交差点に立ちます。ニューヨークで最も地価の高い角のひとつです。

この建物の改修は、内装を整える程度のものではありませんでした。ホテルと住宅として成立させるため、構造から手を入れる大規模な工事が行われています。

 

外観は歴史的建造物として保存する一方、内部は現代の住宅とホテルの基準で作り直す。この二つを同時に満たす工事は、工期も費用も通常の新築を上回ります。

歴史的建造物の改修に伴う制約はウォルドーフ・アストリアの記事でも整理していますので、あわせてご覧ください。

 

2. ブランドが持つ意味

ニューヨークのアマン・ニューヨーク・レジデンスの住戸と共用部

アマンというブランドの特徴は、規模を追わないことにあります。客室数を絞り、静けさと余白を優先する設計が世界共通の方針です。

ニューヨークの住宅としても、その考え方が反映されています。住戸数は非常に少なく、共用部にも人が集まりすぎない設計になっています。

 

ブランドレジデンスの仕組みそのものはリッツ・カールトン・レジデンスマンダリンオリエンタルフィフスの記事で解説しています。所有するのは住宅そのもので、運営基準がサービスとして入る形です。

この物件で特徴的なのは、ブランドの性格が「サービスの厚さ」ではなく「静けさ」に向いている点です。同じブランドレジデンスでも、求める体験が異なります。

 

所在地

730 Fifth Avenue, New York, NY 10019。5番街と57丁目の角に位置します。場所はGoogleマップでご確認いただけます。


3. 住戸の希少性という論点

ニューヨークのアマン・ニューヨーク・レジデンスの住戸と共用部

住戸数が少ないことは、住み心地の面では利点です。一方、購入を検討する立場からは売り物件がほとんど出ないという状況を意味します。

この価格帯で戸数の少ない建物では、公開市場に出る前に決まることが珍しくありません。情報が回る経路に入っているかどうかが実質的な差になります。

 

入手経路と、紹介を受けるために買主側が準備すべきことはオフマーケット物件の記事にまとめています。条件を明確にし、資金証明を用意し、短期間で判断できる態勢を作っておくことが前提になります。

 

4. 購入の実務

ニューヨークのアマン・ニューヨーク・レジデンスの住戸と共用部

コンドミニアムであれば、外国籍・非居住のまま購入でき、法人名義での保有も可能です。この価格帯では法人名義を選ばれる方も多くあります(法人名義で買うべきかの記事参照)。

確認すべき点は次の通りです。

 

・管理費に含まれるサービスの範囲(契約書で確認。パンフレットの記載とは別)
・運営会社との契約期間と更新条件
・賃貸に出す場合の制限(転貸の記事参照)
・管理費と固定資産税を含めた月次の負担(管理費と固定資産税の記事参照)
・100万ドル以上にかかるマンションタックスの段階(マンションタックスの記事参照)

 

購入手順の全体像はニューヨーク不動産の購入ガイド、日本からの進め方はリモート購入の記事にまとめています。

 

現在売りに出ている住戸(2026-08-16時点)

住戸 広さ ベッドルーム 売出価格
17B 3,668sqft(約341平米) 2 20,450,000ドル(約31.7億円)

出典はCityRealtyのアマン・ニューヨーク・レジデンスの建物ページです。売出しは日々入れ替わりますので、最新の在庫と実際に入れる価格は個別にお調べします。非公開で動いている住戸もあります。

まとめ

ニューヨークのアマン・ニューヨーク・レジデンスの住戸と共用部

アマン・ニューヨーク・レジデンスは、5番街と57丁目という立地に、静けさを価値とするブランドが入ったという組み合わせの物件です。にぎやかな交差点の上に、意図的に静かな空間が作られています。

戸数が少ないため、検討されるなら態勢を先に整えておく必要があります。出てから動くのでは間に合わないことが多い建物です。

 

5番街周辺は動画でもご紹介しています。

ニューヨークの物件はYouTubeInstagramでも継続してご紹介しています。

 

在庫が出た際のご連絡と、非公開情報のご案内を承っております。

BUILDINGSニューヨークの主な建物。名義と税務の観点から(84件)

ビリオネアズロウと57丁目

セントラルパーク西の戦前建築

パークアベニューとイーストサイド

アッパーウエストとグラマシー

ダウンタウンとトライベッカ

ハイライン・ハドソンヤーズ

ブルックリンとクイーンズ

比較の全体像はビリオネアズロウ主要タワーの比較をご覧ください。

購入の実務ガイド

よくある質問

クラウンビルはどのような工事が行われましたか。

1920年代の歴史的建造物であるクラウンビルでは、外観を保存しつつ内部を現代の基準で作り直すため、構造から手を入れる大規模な工事が行われています。この改修は内装を整える程度ではなく、ホテルと住宅として成立させるためのものです。

アマン・ニューヨーク・レジデンスのブランドの特徴は何ですか。

アマンというブランドは規模を追わず、客室数を絞り静けさと余白を優先する設計が世界共通の方針です。この物件でも住戸数が非常に少なく、共用部にも人が集まりすぎない設計になっており、サービスの厚さではなく静けさに性格が向いています。

購入を検討する際に確認すべき点はありますか。

管理費に含まれるサービスの範囲や運営会社との契約期間と更新条件、賃貸に出す場合の制限、管理費と固定資産税を含めた月次の負担、100万ドル以上にかかるマンションタックスの段階などを確認する必要があります。

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