Safety Guide

アメリカの治安とエリア選び

犯罪統計をどう読むか、州と地区でどれだけ差があるか、現地で何を確認するか、治安が不動産価値にどう影響するか。住まいと投資先を決める前の判断材料です。

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このガイドでわかること

  • 犯罪統計の全体像と、州による差の大きさ
  • 単年の数字ではなく推移で見るという読み方
  • 現地視察で確認する具体的な項目
  • 治安が住宅価格に与える影響
Statistics

犯罪統計の全体像

アメリカ全体の犯罪率は過去30年で大きく低下しました。特に大都市圏の改善が顕著で、ニューヨーク市は主要都市のなかでも安全な部類に入ります。

366
全米の暴力犯罪率(10万人あたり)
85%
ニューヨーク市の殺人件数の減少幅(1990年代比)
10
最も安全な州と最も高い州の犯罪率の差
70%
夜22時以降に発生する暴力犯罪の割合

数値は連邦および市警の公表統計に基づく目安です。判断は全国平均ではなく、地区単位のデータで行ってください。

Gap

地域差の実態

州によって犯罪率は5倍以上の開きがあります。さらに同じ市内でも地区によって大きく異なるため、州単位の数字は住まい選びには粗すぎます。

暴力犯罪率財産犯罪率評価
メイン州1081,223A+
ニューハンプシャー州1461,289A+
バーモント州1721,156A+
ニューヨーク州3561,456B+
カリフォルニア州4422,234B
ルイジアナ州549

いずれも10万人あたりの件数です。ニューヨーク州の数値には市外の地域も含まれており、市内の住宅地区はこれより低い水準の地区が多くあります。

How to Read

統計の読み方

1年分の数字だけを見ると判断を誤ります。見るべきは水準ではなく推移と、近隣との相対比較です。

過去5年の推移を見る

改善傾向にあるか悪化傾向にあるかが、これからの数年を示します。単年の増減は誤差の範囲です。

近隣地区と比較する

同じ市内の隣接地区と並べます。絶対値より相対的な位置づけが実感に近くなります。

犯罪の種類を分ける

暴力犯罪と財産犯罪では対策も影響も違います。財産犯罪が中心なら設備で対処できます。

時間帯の分布を見る

夜間に集中しているのか終日なのかで、生活への影響が変わります。

地区の単位を細かくする

市単位ではなく、可能なかぎり街区単位の統計まで下ろします。数ブロックで様相が変わることがあります。

見るべきは水準ではなく推移です

1年分の数字だけでは判断できません。過去5年の推移が改善傾向か悪化傾向か、そして隣接する地区と比べてどうかを見てください。市単位ではなく街区単位まで下ろすと実感に近づきます。

On Site

現地で確認すべきこと

昼の様子を見る
昼の様子を見る
商店の営業状況と人通りを確認します。夜まで開いている店があるかどうかが目安になります。
通りの見通しを見る
通りの見通しを見る
街灯の密度と死角の有無を確認します。統計には出てこない部分です。
駅からの経路を歩く
駅からの経路を歩く
毎日通る道です。実際に駅から物件まで歩いて確かめてください。

street photos: Google(撮影時点の様子です)

平日昼と夜の両方を見る

昼間は問題なくても夜の様子が違う地区があります。22時前後に一度歩いてください。

商店の営業状況

夜まで営業している店があるかどうかは、人通りの多さをそのまま示します。

街灯と見通し

照明の密度と死角の有無を確認します。数字に出ない部分です。

建物のセキュリティ

ドアマンの有無、防犯カメラ、駐車場の管理体制。集合住宅では管理会社の姿勢が出ます。

近隣住宅の手入れ

外観と庭の管理状況は、その地区の居住者の定着度を反映します。

警察署との距離

緊急時の到着時間に直結します。地元の警察に直接相談することもできます。

Impact

治安が資産価値に与える影響

治安は住み心地の問題であると同時に、資産価値の問題です。数字で説明できる関係があります。

住宅が並ぶ通り
犯罪率が1割改善すると住宅価格が平均5〜8%上昇するという分析があります。治安は資産価値の問題でもあります。

改善は価格に効く

犯罪率が1割改善すると、住宅価格が平均5〜8%上昇するという分析があります。

悪化は資産を削る

治安が悪化した地区では年間1割以上の価値下落が起きることがあります。

流動性への影響

売却時の買い手の層に直結します。買い手が限られる地区は売却に時間がかかります。

警備費用の織り込み

警備会社のサービスは月50ドル前後です。保有コストに入れて収支を計算してください。

FAQ

よくある質問

ニューヨークは危険ですか
市全体の犯罪率は1990年代の水準から大きく低下しており、主要都市のなかでは安全な部類です。ただし地区差があるため、住む場所は地区単位で確認してください。
犯罪統計はどこで見られますか
市警の公表データと、地区単位の統計を集約したサイトがあります。数値の出典と集計期間を必ず確認してください。
日常でどんな対策が必要ですか
多額の現金を持ち歩かない、貴重品を車内に残さない、夜間の単独行動を避ける。この3点で財産犯罪の多くは避けられます。
投資先を選ぶ基準にできますか
できます。ただし現在の水準より、5年間の推移と再開発計画のほうが将来の価格に効きます。
ホームセキュリティは必要ですか
戸建てでは推奨されます。月50ドル前後で24時間の監視サービスを利用できます。集合住宅では建物側の体制を確認してください。

地区単位で見れば、安全と資産価値は両立できます

ご希望のエリアについて、統計と現地の状況の両面からご説明します。物件の内見時に確認すべき点もあわせてお伝えします。

不動産仲介サービスは、R New York としてのサービスとなります。