アメリカ不動産の税金ガイド
購入時・保有中・賃貸運用・売却時。ニューヨークの不動産にかかる税金を、日本のお客様が実際につまずく順番に整理しました。
税率・制度は改正されることがあります。実際の申告や節税の設計は、米国公認会計士と一緒に進めることをお勧めします。当社から日本語対応の会計士をご紹介できます。
購入時にかかる税金
買主が負担する主な税は次の4つです。合計すると物件価格の2〜5%程度が目安になります。
マンションタックスの税率(購入価格帯別)
| 項目 | 金額の目安 | 負担 | ポイント |
|---|---|---|---|
| マンションタックス | 購入価格の1.00%〜3.90% | 買主 | $100万以上の住宅購入に課税。価格帯で段階的に上昇(上図参照) |
| モーゲージ登録税 | ローン額の約1.8〜1.925% | 買主 | ローン利用時のみ。$50万超は1.925%。コープには課されない |
| 譲渡税(新築の場合) | 購入価格の約1.825% | 買主が負担する商習慣 | 本来は売主の税。新築(スポンサーユニット)では買主負担とする契約が多く、交渉の対象 |
| タイトル保険 | 購入価格の約0.4〜0.5% | 買主 | 税ではないが実務上の必須費用。コンド・タウンハウスで必要 |
購入の流れ全体は 買い方完全ガイド をご覧ください。
保有中にかかる費用と税金
毎月の負担は「固定資産税+管理費」で決まります。同じ価格帯でも建物によって大きく変わる部分です。

固定資産税(Property Tax)
物件により大きく異なる
NYCは物件を4クラスに分類し、コンド・コープはClass 2。評価額の算定方法が独特で、実勢価格に比べ低く評価されることが多い
管理費(Common Charges)
月額$1.0〜2.0/sqft程度
税ではなく建物の運営費。コープのMaintenanceは固定資産税を含むため額面が大きく見える
固定資産税の減免(Abatement)
421a、J-51など
新築や改修物件に適用される減免制度。残存期間は物件価値に直結するため、購入前に必ず確認
賃貸に出す場合の税務
購入した物件を貸し出す日本のお客様は少なくありません。押さえるべきは次の4点です。
家賃収入の申告
非居住者はForm 1040NRで申告。総収入ではなく、経費控除後の純利益に課税される選択(Net Election)が有利になるのが一般的です。
減価償却
住宅用不動産は27.5年で償却。建物部分の取得価額を毎年費用計上できるため、キャッシュフローが黒字でも税務上は赤字になることがあります。
ITINの取得
SSNを持たない方は個人納税者番号(ITIN)が必要です。物件購入前から準備しておくと申告時に慌てません。
州税・市税
ニューヨーク州にも申告が必要です。市税の扱いは所得の種類により異なります。
売却時にかかる税金
外国人の売却で最も驚かれるのがFIRPTA源泉徴収です。手取り額の計算に直結します。

キャピタルゲイン課税
売却益に対する連邦税。1年超保有の長期譲渡益は税率が低くなります。州税も別途かかります。
FIRPTA源泉徴収
外国人が売却する際、売却代金の15%が源泉徴収されます(一定条件で10%または免除)。実際の税額との差は確定申告で還付されます。
譲渡税(Transfer Tax)
NYC 1.425%($50万以下は1%)+ニューヨーク州0.4%(住宅$300万以上は0.65%)を売主が負担します。
ブローカー手数料
税ではありませんが、売主負担の最大の費用項目です。売却時の手取り計算に必ず含めてください。
FIRPTAの詳細は FIRPTAとは|外国人のアメリカ不動産売却時の源泉徴収制度 で解説しています。
よくある質問
日本に住んだまま購入した場合、日本でも税金がかかりますか?
固定資産税はどのくらいを見込めばよいですか?
法人(LLC)名義で買うと有利ですか?
相続のときはどうなりますか?
売却時のFIRPTA源泉は避けられますか?
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