Portfolio Guide

2戸目は1戸目と違う判断になる

1戸目がうまくいくと、次の物件の話が始まります。買い増しか、組み替えか。同じ市場か、別の市場か。名義はまとめるか、分けるか。2戸目以降に固有の論点を、資産全体の設計として整理しました。

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このガイドでわかること

  • 選択肢は3つ。追加購入、既存の組み替え(1031)、既存を担保にした取得です
  • 物件ごとにLLCを分ける構造は、リスク遮断の定石です
  • 市場を分けるほど分散は効き、管理は重くなります。両にらみで設計します
  • 2戸目からは、個別の物件よりポートフォリオ全体の絵が判断軸になります
Paths

買い増しの3つの道

資金の出し方で、3つの道に分かれます。

新規資金で追加購入

最も単純です。既存の物件に触らないため、進行中の賃貸や償却の設計を崩しません。円資産からの追加のドル転を伴うため、為替の構えも同時に見ます。

1031で組み替え

既存の投資用物件を売り、期限内に次へ乗り換えて課税を繰り延べる道です。物件の入れ替えで規模を上げる王道ですが、期限(特定45日・取得180日)が厳しく、事前の段取りがすべてです。

既存物件を担保に借りる

値上がりした物件の含み益を、キャッシュアウト・リファイナンスで引き出して次の頭金にする道です。売らずに規模を増やせる一方、金利水準によっては既存の低利ローンを手放す判断になります。

Leverage

担保を使う場合の見方

既存物件を使った資金調達は、金利の環境で損得が反転します。

既存ローンの金利と比べます

低い金利で組んだ既存ローンを、高い金利での借り換えで置き換えると、月々の負担が大きく増えます。借り換えではなく2番手のローンや別枠の与信で足す設計も含め、既存の条件を守る形を先に探します。

物件単体ではなく全体のDSCRで見ます

全物件の賃料合計が、全ローンの返済合計をどれだけ上回るか。1戸の空室で全体が赤字に落ちる構造は、レバレッジの掛けすぎです。

非居住者の与信は太くありません

非居住者向けの融資は物件単位の審査が基本で、日本の与信は基本的に通算されません。買い増しのペースは、米国側で作った実績(返済履歴・申告実績)が決めていきます。

Structure

名義の構造。まとめるか、分けるか

複数物件の名義設計は、リスクと手間のトレードオフです。

物件ごとにLLCを分けるのが定石です

1つの物件で起きた紛争や債務が、他の物件に波及しない構造を作ります。賃貸運用の物件が増えるほど、この遮断の価値は上がります。

維持費も物件数に比例します

LLCごとに年次報告・申告・口座が発生します。少額の物件を細かく分けると、遮断の価値より事務コストが勝ることもあります。規模との釣り合いで決めます。

持株構造とトラストの併用

複数のLLCの持ち分を上位の器(持株LLCやトラスト)にまとめ、承継はその器で設計する形があります。相続の場面で物件ごとの手続きを繰り返さないための構造です。日米両方の税務を見た個別設計が前提です。

Diversify

分散と集約。どこまで広げるか

市場を分けるほどリスクは散り、目は行き届かなくなります。

同一市場での複数戸管理・税務・人脈を使い回せて効率的です。市場そのものの下落には無防備になります
複数市場への分散地域の景気・規制・災害のリスクが散ります。州ごとの税務と管理体制が増え、1戸あたりの手間は上がります
集約の判断基準自分(と管理体制)の目が届く範囲が上限です。目の届かない物件は、収支の数字だけが頼りになり、異変への対応が遅れます
資産全体の中の位置米国不動産は流動性の低い資産です。金融資産を含めた全体の中で、動かせない資産の比率をどこまで上げるかを先に決めます
FAQ

よくある質問

買い増しのご相談で実際に多い質問です。

2戸目はいつ買うべきですか
1戸目の運用が仕組みで回るようになってからが目安です。申告が2期回り、管理体制が固まり、収支が読めている状態。この土台の上でなら、2戸目の判断は数字の比較になります。1戸目が手作業のうちに増やすと、手間が物件数に比例して膨らみます。
ニューヨーク以外も見るべきですか
目的によります。ドル資産の置き場所としての安定を重視するなら流動性の厚い市場への集約、収益の積み上げを重視するなら利回りの取れる市場への分散。当社はニューヨークを軸に、目的に応じた比較の材料をお出しします。
1031で日本の税はどうなりますか
1031は米国側の繰り延べ制度で、日本側で同じ扱いになるとは限りません。日本の申告では譲渡として課税される可能性を前提に、両国を並べて損得を確認してから使います。
物件をまとめて管理する方法はありますか
管理会社の一本化、口座と記帳の集約、保険の一括見直しで、物件が増えても手間の増加を抑えられます。買い増しのたびに体制を作り直すのではなく、増える前提の器を最初から組んでおきます。

まずはご相談ください

現在の保有と次の目標をお知らせいただければ、追加・組み替え・担保活用の3案を数字で並べ、名義の構造まで含めた設計を整理します。

不動産サービスはR New Yorkとしてのサービス提供となります。