ニューヨークの賃貸契約ガイド
申込に出す書類、英文リースで読むべき条項、入居までの開通手続き、退去時の保証金。駐在で部屋を借りる方が、着任前から帰任まで一度は必要になる手順をまとめました。
このガイドでわかること
- 申込に出す書類と、着任前に日本で用意できる代わりの証明
- 審査の基準と、米国の信用履歴がないときの三つの手段
- 英文リースで必ず読む6つの条項
- 署名から入居までの手続きと、退去時の保証金の返し方
申込と必要書類
ニューヨークの賃貸は、条件の良い部屋ほど数日で決まります。内見の当日に申込を出せるかどうかで結果が変わるため、書類は先に揃えておきます。着任前で米国の信用履歴がない方は、そのぶんを書面で説明することになります。
| 種類 | 求められるもの | 着任前の代わり |
|---|---|---|
| 収入 | 直近2〜3か月の給与明細 | 勤務先が発行する英文の雇用証明 |
| 雇用 | 雇用証明書 | 赴任の辞令、着任日と役職と年収を書いた英文レター |
| 資産 | 銀行の残高証明、直近2か月の口座明細 | 日本の銀行の英文残高証明 |
| 身分 | パスポート、ビザ | 同じもの。米国の運転免許証は不要 |
| 納税 | 前年の納税申告書 | 源泉徴収票の英訳、または勤務先の証明 |
| 推薦 | 前の住まいの家主からの手紙 | 日本の家主の英文レター |
自己紹介の手紙を1枚つける
家族構成、赴任期間、勤務先、これまでどこに住んでいたかを1枚にまとめます。米国の履歴がない申込ほど、書類の数字だけでは伝わらない部分を家主が判断する材料になります。
建物により求められる書類は異なります。申込の前に一覧を取り寄せてください。
審査の基準と、満たせないときの手段
審査は収入と信用履歴で見られます。着任直後は米国の信用履歴がないため、そのままでは通りません。代わりの手段が三つあり、駐在の方はほとんどがそのいずれかを使います。

年収の基準
年間家賃に対する倍率で見られます。世帯の合算を認める建物と、認めない建物があります。
保証サービス
米国内に保証人がいない方のために、費用を払って保証を引き受ける事業者があります。駐在の方が最も使う方法です。
前払い
数か月分の家賃を先に払い、信用の不足を埋めます。保証金の上限とは別の扱いになるため、契約書での書き方を確認します。
勤務先の説明
勤務先が家賃を負担する場合、その支払いの仕組みを英文の書面で示します。
英文リースで読む条項
契約書は20ページから40ページになります。全部を訳す必要はありません。駐在で3年前後住む方が実際に困る箇所は決まっています。
| 条項 | 英語での見出し | 確認すること |
|---|---|---|
| 期間と家賃 | Term / Rent | 開始日、終了日、月額、支払期日と遅延損害金の発生日 |
| 保証金 | Security Deposit | 金額と、返還までの期限。ニューヨーク州は退去後14日以内 |
| 途中解約 | Early Termination | 条項があるか。ない場合は残期間の家賃が原則として残る |
| 又貸し | Sublet / Assignment | 家主の承諾が要るか。6戸以上の建物では合理的な理由なく拒めない |
| 修繕 | Repairs / Services | 家主の負担範囲と、入居者の負担になるもの |
| 更新 | Renewal | 通知の期限と、更新しない場合の連絡方法 |
途中解約の条項は、署名前に必ず交渉する
ニューヨークの標準的なリースには、入居者から途中で解約できる条項が入っていません。帰任が早まると残期間の家賃が残ります。60日または90日前の通知と、家賃1〜2か月分の違約金で出られる形を提案してください。すべての家主が受けるわけではありませんが、空室が長い部屋では通ることがあります。
署名から入居までにやること
初期費用を払う
初月の家賃、保証金、仲介にかかる費用をまとめて支払います。銀行小切手か送金が一般的で、個人の小切手を受け付けない管理会社もあります。
インターネットを申し込む
入居の2週間前に動きます。建物によって使える事業者が決まっているため、まず管理会社に確認します。工事が要る場合は1週間から2週間かかります。
搬入日を予約する
エレベーターのある建物では申請が必要です。保証金と引っ越し業者の保険証書を求められることがあり、土日は不可という建物もあります。
賃貸保険に入る
家財の補償と賠償責任がまとまった保険です。証書を出さないと搬入の許可が下りない建物があります。オンラインで即日入れます。
電気を開通する
入居の1週間前に申し込みます。社会保障番号がまだ無い場合、身分証と保証金の預け入れで開設できることがあります。
入居日に部屋を撮影する
荷物を入れる前に、壁、床、水回り、窓枠を日付の残る形で撮ります。既存の傷はその日のうちに書面で管理会社に伝えます。
退去と保証金の返還
ニューヨーク州では、入居者が退去したあと14日以内に、家主は保証金を返すか、差し引く項目を明細で示さなければなりません。期限を過ぎて明細も出さなかった場合、家主は差し引く権利を失います。
契約書の記載が優先します。個別の条件は署名前に書面でご確認ください。
よくある質問
日本にいる間に部屋を決められますか
クレジットスコアがなくても借りられますか
審査にはどのくらいかかりますか
契約の途中で帰任が決まったらどうなりますか
一時帰国の間、部屋を人に貸せますか
まずはご相談ください
ご希望の条件をうかがい、内見できる部屋を初期費用の総額つきでご提案します。契約書の確認と条件の交渉まで対応します。
不動産サービスはR New Yorkとしてのサービス提供となります。