2026年8月20日 Satoshi Onodera

ニューヨーク・53 West 53rd(MoMAタワー)とは。近代美術館の上に住むという選択

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の展示室を出て、エレベーターに乗れば自宅に着く。そんな住まいが53丁目に実在します。

53 West 53rd、通称MoMAタワー。美術館の増築部分と住宅が一体で開発された、世界的にも例の少ない建物です。

 

ビリオネアズロウのタワー群が眺望を競うなかで、この建物だけは違う価値を持っています。文化施設との一体性という、後から作れないものです。

本日は、53 West 53rdの成り立ちと住戸、そして購入の実務について見ていきましょう。

 

この建物は、実際に現地で撮影した動画でもご紹介しています。あわせてご覧ください。
53 West 53rd の現地動画(YouTube)

 

1. 美術館と一体で建てられたタワー

ニューヨークの53 West 53rdの外観

53 West 53rdは、マンハッタンの53丁目、5番街と6番街の間に立つ高さ約320メートルの超高級コンドミニアムです。設計はフランスの建築家ジャン・ヌーヴェル。プリツカー賞を受賞した、現代建築を代表する一人です。

最大の特徴は、建物の低層部がMoMAの展示スペースとして使われている点です。美術館の増築と住宅の開発が同じ計画の中で進み、文化施設の上に住居が載るという構成が生まれました。

 

外観も他に似たものがありません。上に向かって細くなる不規則な形状で、構造材である斜めの梁がガラス越しに見えるデザインになっています。多くの超高層が構造を隠すのに対し、この建物は構造そのものを意匠にしています。

住戸内でも、この斜めの柱が室内に現れる部屋があります。好みは分かれますが、他では得られない空間です。美術館の情報はMoMA公式サイトでご確認いただけます。

 

2. 住戸構成と価格帯

ニューヨークの53 West 53rdの住戸と共用部

住戸数は約140戸。ワンベッドルームから、上層階のフルフロア住戸まで幅があります。

それでは、建物の概要を表で整理します。

 

項目 内容
竣工 2019年ごろ(順次入居)
高さ 約320メートル
住戸数 約140戸
設計 ジャン・ヌーヴェル(内装はティエリー・デポン)
低層部 MoMAの展示スペース
形態 コンドミニアム(外国籍でも購入可)

※上記は公表情報に基づく概要です。個別住戸の条件は階数・方角・状態により異なります。

 

共用施設には、屋内プール、フィットネス、ゴルフシミュレーター、プライベートダイニングなどが揃います。居住者にはMoMAの会員資格が付帯するという、この建物ならではの特典もあります。

 

3. 眺望と立地の性格

ニューヨークの53 West 53rdの住戸と共用部

北向きの高層階からはセントラルパークが見えます。ただしこの建物の価値は、眺望だけで語るものではありません。

53丁目という立地は、徒歩圏に美術館、劇場、5番街の商業施設、そして主要な企業のオフィスが集まる場所です。ビリオネアズロウのタワー群と比べると、より街の中心に近い性格を持ちます。

 

静けさを求めるなら公園寄りの物件が向きますし、文化と利便性の中に住みたいならこの立地が効いてきます。同じ価格帯でも、求めるものによって選ぶ建物は変わります

周辺の他のタワーとの比較はビリオネアズロウ主要タワーの比較、隣接エリアのセントラルパークタワーOne57の記事もあわせてご覧ください。

 

所在地

53 West 53rd Street, New York, NY 10019。5番街と6番街の間、MoMAに隣接しています。位置はGoogleマップでご確認いただけます。


4. 購入の実務

ニューヨークの53 West 53rdの住戸と共用部

53 West 53rdはコンドミニアムのため、外国籍・非居住のまま購入でき、法人名義での保有も可能です。理事会による入居審査もありません。

この価格帯で確認すべき点は次の通りです。

 

・管理費と固定資産税を含めた月次の維持費(管理費と固定資産税の記事参照)
・100万ドル以上にかかるマンションタックスの段階(マンションタックスの記事参照)
・管理組合の財務諸表と修繕積立の状況
・斜め構造が室内に現れる住戸かどうか(図面と実地の両方で確認)

 

最後の点は、この建物に固有の確認事項です。図面では分かりにくく、実際に立ってみて初めて感覚がつかめます。日本からご検討の場合は、ビデオでの内見でこの点を重点的にご確認ください。

購入手順の全体像はニューヨーク不動産の購入ガイドに、日本からの進め方はリモート購入の記事にまとめています。

 

現在売りに出ている住戸(2026-08-16時点)

住戸 広さ ベッドルーム 売出価格
PH78 7,455sqft(約693平米) 4 64,730,000ドル(約100.3億円)
66 6,279sqft(約583平米) 4 34,400,000ドル(約53.3億円)
71 5,500sqft(約511平米) 3 29,000,000ドル(約45.0億円)
72B 4,216sqft(約392平米) 3 18,500,000ドル(約28.7億円)
52A 3,910sqft(約363平米) 4 16,000,000ドル(約24.8億円)
17B 4,220sqft(約392平米) 4 14,880,000ドル(約23.1億円)

出典はCityRealtyの53 West 53rdの建物ページです。売出しは日々入れ替わりますので、最新の在庫と実際に入れる価格は個別にお調べします。非公開で動いている住戸もあります。

まとめ

ニューヨークの53 West 53rdの住戸と共用部

53 West 53rdは、美術館と一体で建てられたという一点で、他に代わりのない建物です。眺望や高さで競う市場のなかで、文化施設との近接という別の軸を持っています。

構造材が室内に現れる住戸があるため、好みがはっきり分かれます。だからこそ実物をご覧いただく価値のある物件です。

 

ご内覧の手配、非公開の売出し情報のご案内を承っております。

 

建物の様子は動画でもご覧いただけます。現地で撮影したものです。

53 West 53rd の現地動画(YouTube)

ニューヨークの物件は、YouTubeチャンネルInstagramでも継続してご紹介しています。

 

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比較の全体像はビリオネアズロウ主要タワーの比較をご覧ください。

購入の実務ガイド

よくある質問

53 West 53rd はどのような特徴を持つ建物ですか。

53 West 53rd はニューヨーク近代美術館の展示スペースと住宅が一体で開発された超高級コンドミニアムです。高さ約 320 メートルで、構造材である斜めの梁がガラス越しに見えるデザインが特徴です。居住者には美術館の会員資格が付帯し、文化施設の上に住居が載る構成になっています。

住戸数や共用施設はどのようなものがありますか。

住戸数は約 140 戸で、ワンベッドルームから上層階のフルフロア住戸まであります。共用施設には屋内プール、フィットネス、ゴルフシミュレーター、プライベートダイニングなどが揃っています。また、居住者にはニューヨーク近代美術館の会員資格が付帯するという特典があります。

外国籍の方が購入することは可能ですか。

53 West 53rd はコンドミニアムのため、外国籍や非居住のまま購入でき、法人名義での保有も可能です。理事会による入居審査もありません。ただし、管理費と固定資産税を含めた維持費やマンションタックスの段階、修繕積立の状況などを確認する必要があります。

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