2026年8月21日 Satoshi Onodera

ニューヨーク・プラザホテルのレジデンスとは。1907年の名門ホテルに住むという選択

セントラルパークの南東の角、5番街の起点に立つ白い建物。ニューヨークを訪れたことがある方なら、必ず目にしているはずです。

プラザホテル。1907年の開業から一世紀を超え、映画や小説の舞台として世界に知られてきました。そしてこの建物には、実際に人が住んでいる住宅部分があります

 

ホテルの客室ではなく、所有できる住まいです。新築のタワーが並ぶ市場のなかで、この選択肢だけは性格がまったく異なります。

本日は、プラザのレジデンスについて見ていきましょう。

 

1. ホテルが住宅を持つに至った経緯

ニューヨークのプラザ・レジデンスの外観

プラザホテルは1907年の開業です。フレンチルネサンス様式の外観は、ニューヨーク市の歴史的建造物および国定歴史建造物として保護されています。

転機は2000年代に訪れました。オーナーの交代を経て大規模な改修が行われ、その際に建物の一部が分譲住宅へ転用されました。ホテルとしての営業を続けながら、住宅部分を併せ持つ構成になったのはこのときです。

 

この改修は市の歴史地区保存委員会の審査を経ており、外観と主要な内装は保存が義務付けられています。だからこそ、開業当時の姿がいまも残っています。

歴史的建造物の改修に関する制約はリノベーションの記事でも触れています。

 

2. 住まいとしての性格

ニューヨークのプラザ・レジデンスの住戸と共用部

住宅部分の魅力は、ホテルの運営がそのまま日常に入ってくる点にあります。コンシェルジュ、ハウスキーピング、ルームサービス。ホテルの設備とサービスを、自宅で使えます。

加えて、天井高と装飾のある内装は、現代の新築では再現が難しいものです。戦前の建築でしか得られない空間を、ホテルの管理体制のもとで持てるという構成になります。

 

一方で、留意すべき点もあります。ホテルと同居する建物であるため、共用部には常に来訪者がいます。静かな住宅専用の建物を求める方には、性格が合わない場合があります。

また、この形式の物件は管理費が高くなる傾向があります。ホテル水準のサービスを維持する費用が乗るためです。維持費の考え方は管理費と固定資産税の記事をご参照ください。

 

3. 立地という資産

ニューヨークのプラザ・レジデンスの住戸と共用部

この建物の価値の中心は立地です。セントラルパークの南東角、5番街の起点という位置は、ニューヨークで最も知られた住所のひとつです。

公園、5番街の商業施設、ミッドタウンのオフィス、主要な美術館。すべてが徒歩圏にあります。

 

ビリオネアズロウのタワー群が高さと眺望を価値にしているのに対し、プラザは建物そのものの歴史と、住所の知名度を価値にしています。同じ地域でも、選ぶ理由が異なります。

周辺の他の選択肢はビリオネアズロウ主要タワーの比較で比較しています。

 

所在地

768 Fifth Avenue, New York, NY 10019。セントラルパーク南端、5番街と59丁目の角に位置します。場所はGoogleマップでご確認いただけます。


4. 購入と保有の実務

ニューヨークのプラザ・レジデンスの住戸と共用部

歴史的建造物内の住宅を検討される場合、通常のコンドミニアムとは確認すべき点が変わります。

 

所有形態を確認する。住宅部分の権利形態は物件により異なります。コンドミニアムかどうか、外国籍で購入できるかを最初にご確認ください。

管理費に何が含まれるか。ホテルのサービスのうち、どこまでが月額に含まれ、どこからが都度払いかを書面で確認します。

改修の制限。歴史的建造物のため、内装の変更にも制約がある場合があります。

賃貸に出せるか。ホテルと同居する建物では、貸し出しの条件が定められていることがあります。転貸の記事もご参照ください。

 

結局のところ、この種の物件は「調べてから決める」性格が強くなります。書類の確認はデューデリジェンスの記事に、購入手順はニューヨーク不動産の購入ガイドにまとめています。

 

現在売りに出ている住戸(2026-08-16時点)

住戸 広さ ベッドルーム 売出価格
PH2003/09 10,290sqft(約956平米) 7 45,000,000ドル(約69.8億円)
1701/2/4/6 6,000sqft(約557平米) 4 45,000,000ドル(約69.8億円)
PH2009 6,316sqft(約587平米) 4 29,000,000ドル(約45.0億円)
909915 8,386sqft(約779平米) 8 28,990,000ドル(約44.9億円)
909913 5,318sqft(約494平米) 5 18,995,000ドル(約29.4億円)
915913 5,500sqft(約511平米) 7 16,990,000ドル(約26.3億円)

出典はCityRealtyのプラザ・レジデンスの建物ページです。売出しは日々入れ替わりますので、最新の在庫と実際に入れる価格は個別にお調べします。非公開で動いている住戸もあります。

まとめ

ニューヨークのプラザ・レジデンスの住戸と共用部

プラザのレジデンスは、新築では買えないものを持つ選択肢です。1907年からの建物、保存された内装、そして5番街の起点という住所。

一方で、ホテルと同居する暮らし方が合うかどうかは、実際にご覧いただかないと判断できません。静けさを最優先されるなら、他の選択肢のほうが合う場合もあります。

 

ニューヨークの物件は動画でもご紹介しています。

YouTubeチャンネルInstagramで、現地から継続して発信しております。

 

ご内覧の手配と、権利形態を含めた確認を承っております。

BUILDINGSニューヨークの主な建物。名義と税務の観点から(84件)

ビリオネアズロウと57丁目

セントラルパーク西の戦前建築

パークアベニューとイーストサイド

アッパーウエストとグラマシー

ダウンタウンとトライベッカ

ハイライン・ハドソンヤーズ

ブルックリンとクイーンズ

比較の全体像はビリオネアズロウ主要タワーの比較をご覧ください。

購入の実務ガイド

よくある質問

プラザホテルの住宅部分はいつから存在するようになりましたか。

2000年代にオーナー交代を経て大規模な改修が行われた際、建物の一部が分譲住宅へ転用されました。この時期にホテルとしての営業を続けながら住宅部分を併せ持つ構成になり、現在に至っています。

プラザレジデンスの住居にはどのような特徴がありますか。

コンシェルジュやハウスキーピングなどホテルの設備とサービスを自宅で利用でき、天井高や装飾のある内装も魅力です。一方で共用部に来訪者が常にいるため静けさが求められない場合があり、管理費が高くなる傾向があります。

プラザレジデンスの立地にはどのような利点がありますか。

セントラルパークの南東角、5番街の起点という位置はニューヨークで最も知られた住所の一つです。公園や商業施設、オフィス、主要な美術館がすべて徒歩圏にあり、建物そのものの歴史と住所の知名度が価値となっています。

プラザレジデンスを購入する際に確認すべき点はありますか。

所有形態や外国籍での購入可否、管理費に含まれるサービスの範囲、内装変更の制限、賃貸条件などを確認する必要があります。歴史的建造物のため通常のコンドミニアムとは異なる点があり、書類の確認が重要になります。

CONTACT
まずはご相談ください

プラザをはじめ、歴史的建造物のレジデンスについてご相談を承っております。

お問い合わせフォームへ

本ページの相場、利回り、所要時間などの数値は、一般に公開されているデータや当社の取引経験にもとづく目安です。物件、時期、条件によって実際とは異なる場合があり、当社が正確性および最新性を保証するものではありません。犯罪発生状況はニューヨーク市警などの公的機関が地区ごとの統計を公開しているため、そちらの数字をご確認ください。当社は入居者や購入者の国籍、人種、出身、宗教、家族構成によって物件やエリアをお勧めすることはいたしません。本ページの内容は情報提供のみを目的としており、投資勧誘や税務助言には当たりません。