2026年9月16日 Reinvent編集チーム

150チャールズ(150 Charles Street)。ウエストビレッジ最大級91戸の低層コンド、価格と名義の設計

150チャールズ(150 Charles Street)は、ウエストビレッジの西端、ハドソン川からひとつ内側に入ったチャールズ・ストリートに建つ16階建て91戸のコンドミニアムです。設計はクック・フォックス、開発はウィットコフで、旧倉庫の煉瓦の外壁を残しながら、その上に段状の新築部分を重ねました。2015年の完成で、屋内プールとフィットネスを含む共用施設を備えています。

 

この建物を取り上げるのは、ウエストビレッジで「戸数が多く、設備が整った低層コンド」という珍しい組み合わせだからです。この街区の住宅は改装タウンハウスか小規模コンドが多く、大規模コンドの比較対象がほとんどありません。物件の紹介だけでなく、外国籍・非居住のまま買う場合の名義と税務の設計まで書きます。

 

1. 建物の概要。16階建て・91戸と屋内プール

150チャールズ(ウエストビレッジの91戸の低層コンドミニアム)

 

150チャールズの敷地は、もともとホイットニー美術館の収蔵庫として使われていた倉庫でした。クック・フォックスはこの倉庫の煉瓦の外壁を通りに面した低層部として残し、その上に3つの段状の塔を重ねる設計を選びました。街区の低い建物の高さに合わせて、上層階ほど内側に引っ込む形になっています。

 

住戸は91戸で、1ベッドルームから5ベッドルームまで幅があります。上層階の住戸にはテラスが付き、ハドソン川を見下ろす向きが多くを占めます。共用施設は屋内プール、フィットネス、スパ、中庭、ラウンジ、キッズルームで、設備の充実度はミッドタウンの超高層コンドと同じ水準です。

 

項目 内容
所在地 150 Charles Street, New York, NY 10014(ウエストビレッジ)
竣工 2015年
階数・戸数 16階建て・91戸
設計・開発 クック・フォックス(設計)、ウィットコフ(開発)
形態 コンドミニアム
主な施設 屋内プール、フィットネス、スパ、中庭、ラウンジ、キッズルーム、駐車場
公表情報にもとづく概要です。戸数や施設は分譲時の計画で、最新の状況は取引の際に確認してください。

 

ウエストビレッジの街区の成り立ちと住宅の種類は、ウエストビレッジのエリア記事にまとめています。

2. 価格の位置づけ。ウエストビレッジのコンドの中で

150チャールズ(ウエストビレッジの91戸の低層コンドミニアム)

 

150チャールズの住戸は、2ベッドルームが500万ドルから700万ドル、3ベッドルームが800万ドルから1,200万ドル、テラス付きの大型住戸とペントハウスが2,000万ドルを超える取引が目安です。平方フィートあたりでは3,000ドルから3,800ドルで、分譲当初から高い水準を保ち、転売でも値を崩していません。

 

同じウエストビレッジの川沿いでは、160リロイが平方フィートあたり3,500ドルから4,500ドルと、さらに高い帯です。160リロイは57戸で住戸の面積が大きく、150チャールズは91戸で住戸の幅が広いという違いがあります。内陸側のグリニッチレーンは3,500ドル前後で、150チャールズはこの2棟のあいだに入ります。

 

ミッドタウンの超高層と比べると、432パークが4,500ドル前後、ワン57が3,500ドル前後です。150チャールズは眺望ではなく街区の希少性で価格が決まっています。ウエストビレッジは新築の供給がほぼ止まっているため、設備を備えた新しめのコンドは今後も数が増えません。この供給の少なさが価格を支えている点は、判断の前提として押さえておきます。

3. 賃料と維持費の釣り合い。設備の重さをどう見るか

150チャールズ(ウエストビレッジの91戸の低層コンドミニアム)

 

150チャールズの賃料は、2ベッドルームで月1万5,000ドルから2万ドル、3ベッドルームで月2万5,000ドルから3万5,000ドルが目安です。購入価格に対する表面利回りは2.5%から3%で、マンハッタンの高額コンドとしては標準的な水準です。

 

維持費は、コモンチャージが平方フィートあたり年間20ドルから24ドル、固定資産税が同じく年間20ドル前後です。屋内プールとスパを持つ建物はコモンチャージが高くなる傾向があり、150チャールズもその例に入ります。2ベッドルーム1,500平方フィートで、コモンチャージと固定資産税の合計が年間6万ドルから6万5,000ドルになります。コモンチャージの中身と適正水準は、コモンチャージの中身と適正水準で解説しています。

 

賃料から維持費を引いた実質利回りは1.5%から2%です。設備の重い建物は、賃料の上乗せ分より維持費の増分の方が大きいことが多く、150チャールズも賃料で回す建物ではありません。ドル資産の置き場所として、住戸の価値の維持と、街区の希少性を評価する買い方が合っています。

4. 購入の実務と名義の設計

150チャールズはコンドミニアムなので、外国籍・非居住のまま購入でき、理事会の承認面接はありません。名義は個人、LLC、信託のいずれも選べます。ウエストビレッジのコンドは理事会が転貸の条件を細かく定めていることがあり、最低賃貸期間と年間の賃貸回数の制限は契約前に規約で確認します。

 

賃料を得る場合、非居住者は賃料総額の30%の源泉徴収が原則で、確定申告を選ぶと経費を引いた純額への課税に切り替えられます。LLC名義で保有する場合の税務はLLC名義での保有と税務で、売却時のFIRPTAの源泉徴収も同じ流れで確認できます。

 

個人名義のまま非居住者が亡くなると、米国の遺産税は基礎控除が6万ドルしかなく、最高税率40%が超過分にかかります。この価格帯の住戸では、遺産税の設計を先に決めることが購入判断の一部です。名義の設計は、購入後に変えると譲渡税がかかるため、契約前に決めます。取引の際には、住戸ごとの状況と最新の税務を、契約書と書面で確認してください。

5. まとめ

150チャールズは、ウエストビレッジで戸数と設備を両立させた数少ない低層コンドで、街区の希少性が価格を支えています。賃料で回す建物ではなく、資産の置き場所として持つ建物です。購入の流れはニューヨーク不動産の購入ガイドに、日本にいながら進める手順は日本からの遠隔購入にまとめています。

 

売り出し状況と、非公開で動いている住戸のご案内も承っております。

 

よくある質問

150チャールズの価格はどれくらいですか。

2ベッドルームが500万ドルから700万ドル、3ベッドルームが800万ドルから1,200万ドル、テラス付きの大型住戸とペントハウスが2,000万ドル以上が目安です。平方フィートあたりでは3,000ドルから3,800ドルで、ウエストビレッジの新しめのコンドの中では中ほどから上の帯です。

150チャールズの維持費は高いですか。

屋内プールとスパを持つため、コモンチャージは平方フィートあたり年間20ドルから24ドルと高めです。固定資産税と合わせると、2ベッドルーム1,500平方フィートで年間6万ドルから6万5,000ドルになります。賃料で回す建物ではなく、住戸の価値の維持を目的に持つ建物です。

150チャールズを外国籍のまま買えますか。

コンドミニアムなので、外国籍・非居住のまま購入でき、理事会の承認面接はありません。LLCや信託の名義でも買えます。賃料の源泉徴収や遺産税の扱いは名義で変わるため、契約前に設計します。

160リロイとはどう違いますか。

160リロイは57戸で住戸の面積が大きく、平方フィート単価も3,500ドルから4,500ドルと高い帯です。150チャールズは91戸で1ベッドルームから5ベッドルームまで住戸の幅が広く、単価は3,000ドルから3,800ドルです。設備の充実度は同じ水準なので、住戸の広さと予算で選び分けます。

所在地

150 Charles Street, New York, NY 10014。位置はGoogleマップでご確認いただけます。


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英語版の建物紹介 150 Charles Street(English) では、NYC財務局に記録された2023年以降の売買件数と価格の中央値も載せています。

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