署名が終わってから入居日まで、短いと1週間しかありません。その間に済ませる手続きがいくつかあり、どれか一つが遅れると引っ越しの日がずれます。
順番と所要日数が決まっているので、先に把握しておけば間に合います。日本の感覚と違うのは、電気とインターネットが自分で申し込む契約であることと、搬入にビルの許可が要ることです。
1. 署名から入居までの順番

署名と同時に初期費用を払います。初月の家賃、保証金、仲介にかかる費用をまとめて支払う形です。支払いは銀行小切手か送金が一般的で、個人の小切手を受け付けない管理会社もあります。着任直後で米国の口座がない場合は、支払方法を先に確認してください。
支払いが確認されると、入居日と鍵の受け渡し方法が決まります。ここから逆算して、電気とインターネットの開通、賃貸保険の加入、搬入日のビル予約を並行で進めます。
| 手続き | いつ動くか | 所要の目安 |
|---|---|---|
| 初期費用の支払い | 署名と同時 | 送金は着金まで数営業日 |
| 電気の開通 | 入居の1週間前 | 申込から数日、多くは当日から数日で開通 |
| インターネット | 入居の2週間前 | 工事が要る場合は1週間から2週間 |
| 賃貸保険 | 搬入予約の前 | オンラインで即日 |
| 搬入日の予約 | 入居の2週間前 | ビルにより保証金と保険証書の提出が必要 |
| 鍵の受け取り | 入居日 | 管理会社かドアマンから |
契約書の読み方は英文リースの読み方に、渡米前後の手続き全体は渡米前後のチェックリストにまとめてあります。
2. 電気とインターネット

ニューヨーク市の電気は、市内の大部分を一つの事業者が供給しています。入居者が自分で申し込み、住所と入居日、社会保障番号または身分証の情報を伝えます。着任直後で社会保障番号がまだ無い場合、パスポートの情報と保証金の預け入れで開設できることがあります。
家賃に電気代が含まれる部屋もあります。契約書に光熱費の扱いが書かれているので、署名前に確認してください。ガスは建物側で供給していることが多く、入居者が個別に契約しない場合があります。
インターネットは、建物によって使える事業者が決まっています。内見のときか、署名の直後に管理会社へ聞いてください。既存の配線が生きていれば機器を送ってもらうだけで開通しますが、工事が要る場合は1週間から2週間かかります。在宅で仕事をする方は、この工期を入居日の前に確保してください。
3. 賃貸保険と搬入の予約

賃貸保険は、家財の補償と、他人に損害を与えたときの賠償をまとめた保険です。加入を契約の条件にする建物が増えており、証書を提出しないと搬入の許可が出ないことがあります。オンラインで即日入れます。
搬入の予約は、エレベーターのある建物では必須です。日時を管理会社に申請し、保証金を預け、引っ越し業者の保険証書を提出します。土日は不可、平日の午前のみ、といった制限がある建物もあります。予約が取れる日から逆算して入居日を決める形になることもあります。
引っ越し業者には、この提出書類を先に伝えておいてください。米国の業者は慣れていますが、国際引越で日本から直接運ぶ場合は、現地での搬入業者が別になることがあります。誰が保険証書を出すのかを確認しておきます。
4. 入居当日にやること
鍵を受け取ったら、荷物を入れる前に部屋の写真を撮ります。壁、床、水回り、窓枠、キッチンの設備を、日付が残る形で撮っておきます。すでにある傷や汚れは、その日のうちに書面で管理会社に伝えます。これが退去時の保証金の返還に効きます。
あわせて、暖房と冷房、給湯、すべての蛇口、電気の各回路、ドアの鍵を動かして確認します。動かないものがあれば同じ書面に入れます。入居後に見つけたものは、入居前からあったと証明しにくくなります。
郵便の受け取りは、郵便受けの鍵と、宅配の扱いを確認します。ドアマンのいない建物では、不在時の荷物が玄関前に置かれます。荷物が多くなる引っ越しの時期は、受け取り方法を決めておいてください。
5. まとめ
入居日から逆算して、インターネットは2週間前、搬入の予約は2週間前、電気は1週間前に動きます。賃貸保険は搬入予約の前に入れておきます。当日は荷物を入れる前に写真を撮り、既存の傷を書面で伝えます。部屋探しの流れはニューヨークの賃貸ガイドにまとめてあります。
入居後の手続きのご案内も、お部屋探しと合わせて承っております。
よくある質問
社会保障番号がなくても電気を開通できますか。
できる場合があります。パスポートなどの身分証と、保証金の預け入れで開設に応じる扱いがあります。着任直後は番号の発行に数週間かかるため、入居日が先に来ることが多くあります。申込のときに事情を伝えてください。
インターネットはいつ申し込むべきですか。
入居の2週間前です。建物によって使える事業者が決まっているため、まず管理会社に確認します。既存の配線が生きていれば機器の郵送だけで済みますが、工事が要る場合は1週間から2週間かかります。
賃貸保険は必ず必要ですか。
法律上の義務ではありませんが、加入を契約の条件にする建物が増えています。証書を出さないと搬入の許可が下りないことがあります。オンラインで即日加入でき、家財の補償と賠償責任の両方がまとまっています。
引っ越しの日は自由に決められますか。
エレベーターのある建物では、管理会社への申請と予約が必要です。土日は不可、平日の午前のみといった制限がある建物もあります。保証金と引っ越し業者の保険証書の提出も求められるため、予約の取れる日から入居日を決める形になることがあります。
申込から入居、退去までを一通りまとめたものはニューヨークの賃貸契約ガイドにあります。個々の手続きはそこから辿れます。
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