アメリカの家庭のコンセントは電圧120V、周波数60Hzです。日本は全国100Vで、周波数は東日本が50Hz、西日本が60Hzです。
アメリカの電圧は日本の1.2倍あり、100V専用の家電をそのまま差すと、過熱や故障のおそれがあります。しかもプラグの形が日本と同じ2本ピンのため、差し込めてしまいます。差す前に、本体の定格表示を読むことが大切です。
- アメリカは120V・60Hz、日本は100Vで東日本50Hz・西日本60Hzです
- 日本の2本ピンのプラグは、アメリカの接地なしのコンセントと同じ形です
- 本体の表示が「100-240V」ならそのまま使え、「100V」だけなら変圧器が要ります
- 50Hz専用と書かれた家電は、60Hzのアメリカでは使わないのが安全です
駐在でニューヨークに引っ越すとき、日本の家電をどこまで持っていくかは、この表示の確認から決まります。
本日はアメリカの電圧と日本の家電について見ていきましょう。
1. アメリカと日本の電気の違い。120Vと100V、周波数60Hz

数字で比べる
米国エネルギー省の電気自動車の充電の案内は、家庭の普通のコンセントを120Vとして説明しています。周波数は、米国国立標準技術研究所(NIST)が米国の電力網は60Hzで運用されていると説明しています。
日本については、日本政府観光局が電圧は全国一律の100V、周波数は東日本50Hz、名古屋・京都・大阪を含む西日本60Hzと案内しています。
| 項目 | アメリカ | 日本(東日本) | 日本(西日本) |
|---|---|---|---|
| 電圧 | 120V | 100V | 100V |
| 周波数 | 60Hz | 50Hz | 60Hz |
| プラグの形 | 2本ピンと、接地ピン付きの3本ピン | 2本ピン | 2本ピン |
米国エネルギー省、米国国立標準技術研究所、日本政府観光局、高エネルギー加速器研究機構の案内をもとに作成しました。
形が同じだから差せてしまう
国の研究機関である高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、日本のコンセントは北米の接地なしの2本ピンのコンセントと同じ形だと説明しています。変換プラグがなくても差せるので、電圧の確認を飛ばしやすいのです。
同じ案内は、北米の機器の一部は日本でそのまま動き、その逆もあると説明しています。動くかどうかは機器ごとに違い、決め手は本体の表示です。
2. 定格表示の読み方。そのまま使える家電と、変圧器が要る家電

本体のラベルで3つを見る
家電の裏や底、電源アダプターには、電圧、周波数、消費電力を書いた定格表示があります。次の順番で読みます。
- 電圧の欄を見ます。「100-240V」のように幅があれば、アメリカの120Vでそのまま使えます。
- 「100V」だけなら、120Vを100Vに下げる変圧器(ダウントランス)が要ります。
- 周波数の欄を見ます。「50/60Hz」か「60Hz」なら問題ありません。
- 消費電力(W)を見ます。変圧器を使う場合は、この数字より容量の大きい変圧器を選びます。
日本政府観光局も日本を訪れる人に向けて、電圧の切り替えに対応したヘアドライヤーやかみそりは使える一方、それ以外は変圧器が要る場合があると案内しています。向きが逆でも考え方は同じです。
周波数で動きが変わる家電
KEKは、周波数の違いが影響するのは一部の機器だと説明しています。一方で、表示に「50Hz専用」とある家電は東日本向けの設計で、60Hzのアメリカでは本来の動きをしないことがあります。
100V専用の家電を120Vのコンセントにそのまま差すことは避けます。KEKも、機器によっては正しく動かず、壊れることがあると注意しています。熱を出す家電やモーターを使う家電は、表示を確かめてから使います。
3. 駐在の引っ越し。持っていくもの、現地で買うもの

持っていきやすいもの
スマートフォンやノートパソコンの電源アダプターは、表示が「100-240V」ならそのまま持っていけます。差し込み口の形も同じなので、変換プラグも要りません。
現地で買うほうがよいもの
表示が「100V」だけの家電は、使うたびに変圧器が要ります。大きな家電ほど変圧器も大きく重くなるため、現地で120V用を買うほうが手間がかかりません。
ヘアドライヤーや電気ケトルのように熱を出す家電は消費電力が大きく、見合う容量の変圧器は大きく重くなります。こうした家電は、着任してから現地の店や通販で120V用を買いそろえる方法もあります。
- 持っていく家電の表示を、引っ越しの前に1つずつ確かめる
- 「100V」だけの家電は、変圧器を用意するか現地で買い替えるかを決める
- 「50Hz専用」の家電は持っていかない
- 部屋に冷蔵庫やコンロが付いているかを、募集の条件で確かめる
引っ越し全体の段取りはニューヨークへの引越しに、家具や家電が付いた部屋は家具付き賃貸と家具レンタルにまとめています。
4. 帰任のとき。アメリカの家電を日本で使う

今度は電圧が足りない
逆に、120V専用のアメリカの家電を日本の100Vで使うと、電圧が足りずに本来の力が出なかったり、動かなかったりします。使うなら、100Vを120Vに上げる変圧器(アップトランス)が要ります。
帰任先が東日本なら周波数は50Hzです。「60Hz専用」の家電は東日本では使わないのが安全です。帰任のときも、着任のときと同じ定格表示を見て決めます。入居と退去の手続きは入居が決まったあとの手続きもあわせてご覧ください。
まとめ

差す前にラベルを見る
アメリカの家庭のコンセントは120V・60Hzで、日本の100Vの1.2倍の電圧です。プラグの形が同じなので差せてしまいますが、使えるかどうかは本体の定格表示で決まります。
「100-240V」ならそのまま使え、「100V」だけなら変圧器が要ります。「50Hz専用」は持っていかず、大きな家電は現地で買うほうが手間がかかりません。
よくある質問
アメリカの電圧と周波数はいくつですか。
家庭のコンセントは120V、周波数は60Hzです。日本は全国100Vで、周波数は東日本が50Hz、西日本が60Hzです。アメリカの電圧は日本の1.2倍です。
日本のドライヤーはアメリカで使えますか。
本体の定格表示が「100-240V」のように幅があれば使えます。「100V」だけの場合は、120Vを100Vに下げる変圧器が必要です。変圧器は、ドライヤーの消費電力より容量の大きいものを選びます。
日本のプラグはアメリカのコンセントに差せますか。
日本のコンセントは北米の接地なしの2本ピンと同じ形のため、変換プラグなしで差せます。ただし差せることと使えることは別で、電圧の表示を必ず確かめます。
帰任のときにアメリカの家電を日本へ持ち帰れますか。
120V専用の家電は日本の100Vでは電圧が足りず、本来の力が出ないことがあります。使うには100Vを120Vに上げる変圧器が要ります。帰任先が東日本なら周波数は50Hzなので、「60Hz専用」の家電は使わないのが安全です。
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