ニューヨーク市の世帯所得の中央値は8万1,228ドルです(米国勢調査局ACS、2024年の1年推計)。全米の8万1,604ドルとほぼ同じ水準です。
ただし区による差は大きく、マンハッタンは10万6,403ドル、ブロンクスは4万6,040ドルで、2.3倍の開きがあります。一方でマンハッタンの1ベッドルームの募集家賃の中央値は月4,940ドルです。入居審査でよく使われる「年収が家賃の40倍」に当てはめると年収19万7,600ドルが必要で、市の世帯の中央値の約2.4倍になります。
- 市の世帯所得の中央値は8万1,228ドル、平均は13万1,293ドルです
- 区別ではマンハッタンが10万6,403ドルで最も高く、ブロンクスとの差は2.3倍です
- 所得のある人1人あたりの中央値は5万1,527ドル、フルタイムで通年働く人は7万1,199ドルです
- 1ベッドルームを借りる目安の年収は、市全体で15万6,000ドル、マンハッタンで19万7,600ドルです
本日はニューヨークの年収の中央値と、住むために必要な年収について見ていきましょう。
1. 世帯所得の中央値。市全体は全米とほぼ同じ

5区と全米を並べる
米国勢調査局の世帯所得の統計と稼得所得の統計から、地域ごとの中央値を並べました。いずれも2024年の1年推計で、現時点で最新の数字です。
| 地域 | 世帯所得の中央値 | 所得のある人の中央値 |
|---|---|---|
| 全米 | 8万1,604ドル | 4万6,949ドル |
| ニューヨーク州 | 8万5,820ドル | 5万1,169ドル |
| ニューヨーク市 | 8万1,228ドル | 5万1,527ドル |
| マンハッタン | 10万6,403ドル | 7万7,457ドル |
| スタテンアイランド | 9万7,911ドル | 5万6,146ドル |
| クイーンズ | 8万5,273ドル | 4万8,046ドル |
| ブルックリン | 8万1,027ドル | 5万1,771ドル |
| ブロンクス | 4万6,040ドル | 3万6,439ドル |
※米国勢調査局ACSの2024年1年推計(世帯所得と稼得所得の表)。所得のある人の中央値は、所得のある16歳以上の人の稼得所得(給与と事業所得)です。
中央値と平均はどちらを見るか
同じ統計の世帯所得の分布では、市の世帯所得の平均は13万1,293ドルで、中央値の約1.6倍です。マンハッタンでは平均が20万505ドルと、中央値の2倍近くになります。
平均は一部の高所得の世帯に引き上げられます。ふつうの世帯の姿に近いのは中央値です。「ニューヨークの平均年収」として紹介される数字が高く見えるのは、このためです。
2. 個人の年収で見ると

世帯と個人は別の数字
世帯所得は、同じ世帯に住む人全員の所得を合わせた金額です。共働きの世帯なら2人分が入ります。個人で見ると、市で所得のある人の稼得所得の中央値は5万1,527ドルです。
パートタイムを除き、フルタイムで1年を通して働く人に絞ると、市は7万1,199ドル、全米は6万1,583ドル、マンハッタンは10万3,352ドルです。円に直すと、市のフルタイムの中央値は約1,104万円です(2026年10月現在、1ドル=155円換算)。
ニューヨーク市に住む人には、連邦と州の所得税に加えて、市の所得税もかかります。州の税額表にも、州の表とは別に市の税額表が載っています。年収を家賃と比べるときは、税引き前の数字だという点に注意が必要です。
3. 家賃の40倍ルールに当てはめる

必要な年収を間取りごとに計算する
入居審査では、年収が月額家賃の40倍以上あることを求める家主が多くあります。40倍は、家賃が年収の30%に収まることと同じ意味です。市の住宅・空室調査も、家賃が収入の30%以内であることを住宅の負担の目安にしています。
StreetEasyの募集家賃の中央値(2026年9月)に40倍を掛けると、次のようになります。
| 間取り | 市全体の家賃 | 必要な年収 | マンハッタンの家賃 | 必要な年収 |
|---|---|---|---|---|
| スタジオ | 3,456ドル | 13万8,240ドル | 3,774ドル | 15万960ドル |
| 1ベッドルーム | 3,900ドル | 15万6,000ドル | 4,940ドル | 19万7,600ドル |
| 2ベッドルーム | 4,750ドル | 19万ドル | 6,200ドル | 24万8,000ドル |
※家賃はStreetEasyの募集家賃の中央値(月額、2026年9月)。必要な年収は家賃の40倍で計算しています。
中央値の世帯が借りられる家賃
逆に、市の世帯所得の中央値8万1,228ドルを40で割ると、借りられる家賃の目安は月2,030ドル前後です。市全体のスタジオの中央値3,456ドルにも届きません。市の2023年の住宅・空室調査では、賃貸に住む世帯の所得の中央値は7万ドルで、それより所得の低い賃貸世帯では、家賃が所得に占める割合の中央値が54.0%でした。
40倍に届かない場合でも、米国在住の保証人を立てる、保証会社を使うといった方法があります。渡米直後で米国での収入の記録がない方は、ここで手続きが止まりやすいため、保証人と保証会社の記事で先に確認しておくと安心です。
4. ニューヨークに住むには年収いくら必要か

家賃から逆算する
住むために必要な年収は、選ぶ部屋の家賃でほぼ決まります。市全体の1ベッドルームなら15万6,000ドル、マンハッタンなら19万7,600ドルが審査の目安です。家族で2ベッドルームを借りるなら、マンハッタンで24万8,000ドルになります。
家賃以外の費用は、ニューヨーク駐在員の生活費で項目ごとに整理しています。
部屋探しの前にやること
- 年収を40で割り、借りられる家賃の上限を出します
- 上限が希望の家賃に届かなければ、保証人か保証会社を使うかを決めます
- 勤務先の在籍証明や給与の証明など、申込に要る書類を渡米前にそろえます
- 初回の家賃と保証金をどの方法で払うかを決めておきます
まとめ

中央値は全米並み、家賃は全米並みではない
ニューヨーク市の世帯所得の中央値は8万1,228ドルで、全米とほぼ同じです。区による差は大きく、マンハッタンは10万6,403ドルです。平均は13万1,293ドルですが、一部の高所得の世帯に引き上げられた数字です。
一方で、家賃は全米並みではありません。1ベッドルームを借りるのに必要な年収は、市全体で15万6,000ドル、マンハッタンで19万7,600ドルです。部屋を探す前に、年収を40で割った家賃の上限と、足りない場合の保証の方法を決めておくことが、いちばん早い近道になります。
よくある質問
ニューヨークの年収の中央値はいくらですか。
米国勢調査局のACS(2024年の1年推計)では、ニューヨーク市の世帯所得の中央値は8万1,228ドルです。全米の8万1,604ドルとほぼ同じです。所得のある人1人あたりの稼得所得の中央値は5万1,527ドル、フルタイムで1年を通して働く人では7万1,199ドルです。
ニューヨークの平均年収はいくらですか。
市の世帯所得の平均は13万1,293ドルで、中央値の約1.6倍です。平均は一部の高所得の世帯に引き上げられるため、ふつうの世帯の姿に近いのは中央値です。マンハッタンでは平均が20万505ドル、中央値が10万6,403ドルです。
マンハッタンに住むには年収いくら必要ですか。
入居審査では年収が月額家賃の40倍以上あることを求める家主が多くあります。2026年9月の募集家賃の中央値で計算すると、マンハッタンのスタジオで15万960ドル、1ベッドルームで19万7,600ドル、2ベッドルームで24万8,000ドルが目安です。
年収が家賃の40倍に届かない場合はどうすればよいですか。
米国在住の保証人を立てるか、保証会社を使う方法があります。渡米直後で米国での収入の記録がない場合は、勤務先の在籍証明や給与の証明をそろえたうえで、どの方法で審査を通すかを部屋探しの前に決めておくと進みが早くなります。
本ページの相場、利回り、所要時間などの数値は、一般に公開されているデータや当社の取引経験にもとづく目安です。物件、時期、条件によって実際とは異なる場合があり、当社が正確性および最新性を保証するものではありません。犯罪発生状況はニューヨーク市警などの公的機関が地区ごとの統計を公開しているため、そちらの数字をご確認ください。当社は入居者や購入者の国籍、人種、出身、宗教、家族構成によって物件やエリアをお勧めすることはいたしません。本ページの内容は情報提供のみを目的としており、投資勧誘や税務助言には当たりません。

















