ニューヨークでは2025年1月5日から、マンハッタンの60丁目から南に車で入ると通行料がかかります。日本では「渋滞税」と呼ばれることが多い、都市圏交通公社(MTA)の混雑緩和区域の通行料です。乗用車はE-ZPassで日中9ドル、夜間2.25ドルで、1日に1回だけかかります。料金と区域はMTAの案内ページにまとまっています。
連邦政府はこの通行料を止めようとしましたが、2026年3月に連邦地裁がその措置を違法と判断し、通行料は続いています。車を持つかどうか、どこに住むかを決めるときに、一度は計算に入れておきたい費用です。
- 区域はマンハッタンの60丁目以南の一般道。FDRドライブとウエストサイドハイウェイは除かれます
- 乗用車はE-ZPassで日中9ドル、夜間2.25ドル。1日1回だけかかります
- E-ZPassがなく郵送の請求になると、日中13.50ドルと5割高くなります
- 2028年に12ドル、2031年に15ドルへ上がる予定です
- 区域に住んでいても、車で区域に入るたびに対象になります
本日はニューヨークの渋滞税と、住まいや車との関係について見ていきましょう。
1. 区域と料金

どこからどこまでか
対象は、マンハッタンの60丁目とそれより南の一般道です。東側のFDRドライブ、西側のウエストサイドハイウェイ(9号線)、ヒュー・L・ケアリー・トンネルからウエスト・ストリートへの接続は区域から外れています。ただし、外れた道路から橋やトンネルへ移るときに一般道を通ると、通行料がかかることがあります。
車の種類ごとの料金
| 車の種類 | 日中 | 夜間 | かかり方 |
|---|---|---|---|
| 乗用車、SUV、小型のバン | 9ドル | 2.25ドル | 1日1回 |
| バイク | 4.50ドル | 1.05ドル | 1日1回 |
| 小型のトラック | 14.40ドル | 3.60ドル | 入るたび |
| 大型のトラック、観光バス | 21.60ドル | 5.40ドル | 入るたび |
| タクシー | 1回の乗車ごとに0.75ドル | 乗客が払う | |
| 配車アプリの車 | 1回の乗車ごとに1.50ドル | 乗客が払う | |
MTAの案内ページと料金表をもとに作成しました。E-ZPassの料金です。日中は平日5時から21時、週末は9時から21時です。
2. 払い方。E-ZPassと郵送の請求

E-ZPassがないと5割高い
区域の境界にある読み取りの装置が、入ってくるすべての車のナンバーを読みます。E-ZPassの機器があればその口座から引き落とされ、なければ登録された住所へ請求書が郵送されます。MTAの料金表の資料によると、郵送の請求は乗用車で日中13.50ドル、夜間3.30ドルで、E-ZPassより5割高くなります。E-ZPassは他の州のものでも使えますが、ナンバーの登録が合っていないと郵送の請求になります。
トンネルから入るときの割引
日中にE-ZPassで、リンカーン、ホランド、クイーンズ・ミッドタウン、ヒュー・L・ケアリーのいずれかのトンネルを通って区域に入ると、トンネルの通行料と重なる分が差し引かれます。乗用車で最大3ドルです。夜間は差し引かれません。ニュージャージーから車で通う方は、この割引も含めて計算します。橋から入る場合は、この差し引きはありません。
3. 区域に住む人、区域へ通う人

区域に住んでいてもかかる
通行料は車が区域に入るときにかかり、区域から出るときや区域の中にとどまっているときにはかかりません。ミッドタウンやダウンタウンに住んで車を持つ場合、週末に郊外へ出かけて帰ってくるたびに、帰りの進入で通行料がかかります。週末の日中の料金は9時から21時なので、朝早く出て夜遅く戻れば、帰りは夜間の2.25ドルで済みます。
区域に住み、州の調整後総所得が6万ドル未満の方は、払った通行料の分を州の税額控除として受けられます。低所得の車の持ち主向けには、連邦の調整後総所得が5万ドル以下などの条件で、月の11回目からの日中の通行料が半額になる割引の制度があります。障害や病気で公共交通を使えない方には、通行料の免除の制度もあります。割引と免除はE-ZPassの口座に登録して受け、毎年の更新が要ります。更新の通知は期限の約90日前に届きます。
通勤の多くは電車
MTAの資料では、区域へ通勤する人の85%が公共交通を使い、車は11%にとどまります。区域の中のオフィスに通う駐在の方の多くは、車がなくても通勤できます。地下鉄とバスの料金はニューヨークの交通の料金に、通勤時間から住む場所を決める方法はニューヨーク駐在の通勤ガイドにまとめています。
4. 車を持つか、どこに住むか

引っ越しのトラックにもかかる
小型のトラックは日中14.40ドルで、乗用車と違い区域に入るたびにかかります。マンハッタンの区域の中へ引っ越すときや、大きな家具を運ぶときは、業者の見積もりに通行料が含まれているかを確かめます。夜間に入れば3.60ドルですが、建物の搬入の時間帯の決まりと合わせて考えます。入居前の段取りは入居が決まったあとの手続きにまとめています。
住まい選びで計算に入れること
- 区域の中に住む場合、車で出かけて戻るたびに通行料がかかる
- 区域の外に住んで車で通う場合、平日20日で日中だけでも180ドルになる
- E-ZPassを作り、ナンバーを登録しておく
- 2028年に12ドル、2031年に15ドルへ上がる予定を、長く住む計画に入れる
- 車を持たず、タクシーや配車アプリを使う場合も、1回ごとの上乗せがある
家族で住む場所の選び方は家族の住まいを借りるガイドにまとめています。
まとめ

車の使い方で、住む場所の費用が変わる
マンハッタンの60丁目以南に車で入ると、乗用車はE-ZPassで日中9ドル、夜間2.25ドルの通行料が1日1回かかります。郵送の請求なら5割高く、トラックは入るたびにかかります。料金は2028年に12ドル、2031年に15ドルへ上がる予定です。
区域の中に住む方は出かけて戻るたびに、区域の外から車で通う方は毎日、この費用が乗ります。通勤を電車にするか、車を持つかを決めてから住む場所を選ぶと、毎月の費用を読み違えずに済みます。
よくある質問
ニューヨークの渋滞税はいくらですか。
マンハッタンの60丁目以南の一般道に車で入ると、乗用車はE-ZPassで日中9ドル、夜間2.25ドルの通行料が1日1回かかります。日中は平日5時から21時、週末は9時から21時です。小型のトラックは日中14.40ドルで入るたびにかかり、料金は2028年に12ドル、2031年に15ドルへ上がる予定です。
渋滞税はどうやって払うのですか。
区域の境界の装置が車のナンバーを読み、E-ZPassの口座から引き落とされます。E-ZPassがない、またはナンバーの登録が合っていないと、登録された住所へ請求書が郵送され、乗用車で日中13.50ドルと5割高くなります。E-ZPassは他の州のものでも使えます。
マンハッタンの区域の中に住んでいても渋滞税はかかりますか。
通行料は車が区域に入るときにかかり、区域から出るときや区域の中にとどまっているときにはかかりません。区域に住んで車を持つ場合、外へ出かけて戻るたびに対象になります。区域に住み、州の調整後総所得が6万ドル未満の方は、払った通行料の分を州の税額控除として受けられます。
ニューヨークの渋滞税は廃止されましたか。
廃止されていません。連邦政府はこの通行料を止めようとしましたが、2026年3月に連邦地裁がその措置を違法と判断し、通行料は続いています。料金は2028年に12ドル、2031年に15ドルへ段階的に上がる予定です。
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