ニューヨーク市の家庭の電気代は、電力会社Con Edisonの資料で、1か月に280kWh使う家庭が月平均112.75ドル、600kWhなら218.55ドルです(2025年)。2016年からは約1.5倍になりました。
単価も高く、米国エネルギー情報局(EIA)によると、ニューヨーク州の家庭の電気の平均単価は2026年7月に1kWhあたり29.90セントでした。全米平均の18.31セントの約1.6倍です。
- 市内の平均的な請求は、280kWhで月112.75ドル、600kWhで月218.55ドルです(2025年)
- 州の家庭の単価は2026年7月に29.90セントで、1年前より14%上がりました
- 請求は供給、送配電、税の3つで、送配電の料金は州の公益事業委員会が決めます
- 借りる前に、電気代が家賃に含まれるか、暖房と調理が電気かを確かめます
家賃だけを見て部屋を決めると、毎月の電気代の差を見落とします。
本日はニューヨークの電気代について見ていきましょう。
1. ニューヨークの電気代はいくらか。Con Edisonの月平均の請求額

使う量で2つの目安
Con Edisonは、市内の家庭の月平均の請求額を、使用量280kWhと600kWhの2つの例で公表しています。以下はその数字を年ごとに抜き出した表です。
| 年 | 280kWhの月額 | 600kWhの月額 |
|---|---|---|
| 2016年 | 75.38ドル | 142.51ドル |
| 2019年 | 76.14ドル | 144.41ドル |
| 2022年 | 94.19ドル | 181.81ドル |
| 2023年 | 98.61ドル | 190.91ドル |
| 2024年 | 110.75ドル | 215.33ドル |
| 2025年 | 112.75ドル | 218.55ドル |
Con Edisonが公表している市内の家庭の月平均の電気の請求額(供給、送配電、追加料金の合計)をもとに作成しました。
この10年で約1.5倍
280kWhの例では、2016年の75.38ドルが2025年に112.75ドルになり、約1.5倍です。とくに2022年から2024年にかけての上がり方が大きくなっています。
2025年の112.75ドルの内訳は、送配電が70.80ドル、供給が35.98ドル、追加料金が5.97ドルです。使う量が同じでも、送配電の料金が上がれば請求は上がります。
2. 州と全米の比較。使う量は少なく、単価は高い

2024年の州の平均
EIAの州別の販売量と価格の統計によると、2024年のニューヨーク州の家庭の平均は、使用量が月571kWh、単価が1kWhあたり24.43セント、請求額が月139.53ドルでした。全米平均は月863kWh、16.48セント、142.26ドルです。
ニューヨーク州の家庭は、使う量が全米の約3分の2なのに、請求額はほぼ同じです。単価の高さがそのまま表れています。
通勤圏の隣の州と比べると、ニュージャージー州は月662kWh・19.34セント・128.13ドル、コネチカット州は月695kWh・28.75セント・199.66ドルでした。ニュージャージー州は単価が低い一方、1か月に使う量はニューヨーク州より多くなっています。
2026年7月は1年で14%上昇
EIAの月次の統計では、州の家庭の平均単価は2025年7月の26.22セントから、2026年7月に29.90セントへ上がりました。冷房を多く使う夏の月で比べた数字です。
3. 請求書の内訳。供給、送配電、税

3つの料金
Con Edisonの請求書の説明では、請求は次の3つでできています。
- 供給。Con Edisonは電気を自ら作らず、市場で買った費用をそのまま請求します。
- 送配電。州の公益事業委員会が決める料金で、Con Edisonの収入になるのはこの部分だけです。
- 税。州と地元の政府の税で、多くは送電の設備にかかる固定資産税です。
税は以前は送配電の料金に含まれていましたが、いまは別の行に分けて載っています。何にいくら払っているかが請求書で分かります。
600kWhの例では、2025年の218.55ドルのうち送配電が129.69ドルで、約6割を占めています。州の公益事業委員会は2026年1月22日に、Con Edisonの2026年から3年間の料金計画を承認しました。
供給は買う先を選べる
Con Edisonは、供給の部分は利用者が買う先を選べると説明しています。ほかの事業者から買う場合も、請求書にはCon Edisonから買った場合との比較が載ります。送配電と税は、どこから買っても同じです。
4. 借りる前に確かめること。電気代は部屋で変わる

暖房と調理が電気かどうか
冬の暖房を建物のボイラーで入れる部屋なら、暖房の費用は電気代に乗りません。ニューヨーク市では、10月1日から5月31日まで所有者に暖房の義務があり、基準は市の住宅保存開発局(HPD)の暖房と給湯の案内にあります。一方、電気式の空調で各自が温める部屋は、冬の電気代が上がります。
- 電気代が家賃に含まれるか、自分で契約するか
- 暖房は建物のボイラーか、電気式の空調か
- 冷房は窓用エアコンか、建物の空調か
- コンロはガスか電気か
入居後の電気の契約の手順は入居が決まったあとの手続きに、光熱費を含めた生活費はニューヨークの物価ガイドにまとめています。
まとめ

家賃と電気代を合わせて比べる
ニューヨーク市の家庭の電気代は、Con Edisonの例で280kWhなら月112.75ドル、600kWhなら月218.55ドルです(2025年)。州の単価は2026年7月に29.90セントで、全米平均の約1.6倍でした。
請求の約6割は州が決める送配電の料金です。部屋を比べるときは、電気代が家賃に含まれるか、暖房と調理が電気かを確かめ、家賃と電気代を合わせて見ます。
よくある質問
ニューヨークの電気代は月にいくらですか。
Con Edisonが公表している市内の家庭の月平均の請求額は、2025年で280kWh使う家庭が112.75ドル、600kWh使う家庭が218.55ドルです。2016年からは約1.5倍になっています。
ニューヨークの電気の単価は全米と比べて高いですか。
高いです。米国エネルギー情報局によると、2026年7月のニューヨーク州の家庭の平均単価は1kWhあたり29.90セントで、全米平均の18.31セントの約1.6倍でした。1年前の26.22セントからは14%上がっています。
電気の請求書には何が含まれますか。
供給、送配電、税の3つです。供給はCon Edisonが市場で買った費用をそのまま請求する部分で、送配電は州の公益事業委員会が決める料金です。税の多くは送電の設備にかかる固定資産税です。
部屋を借りるとき、電気代で何を確かめればよいですか。
電気代が家賃に含まれるか、暖房が建物のボイラーか電気式の空調か、コンロがガスか電気かを確かめます。暖房と調理が電気の部屋は、同じ家賃でも毎月の電気代が上がります。
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