アメリカ不動産投資の中でも、ハワイは日本人投資家にとって特別な存在です。直行便で7〜8時間という地理的な近さ、時差の少なさ、そして日本語が通じる環境が揃っているハワイは、海外不動産投資の入り口として高い人気を維持しています。
2026年現在、ホノルルのコンドミニアム価格の中央値は約50万ドル(約7,750万円)前後で推移しており、パンデミック後の価格上昇が一段落した局面にあります(2026年3月現在、1ドル=155円換算)。一方で、マウイ島やハワイ島では、ホノルルと比較して割安な物件も存在し、投資の選択肢は広がっています。
当社では、ハワイを含むアメリカ全土の不動産投資に関するご相談をお受けしております。本日はハワイ不動産の市場動向からエリア別の特徴、購入手順、そして税制上の注意点まで詳しく見ていきましょう。
1. ハワイ不動産市場の現状と特徴

ハワイの不動産市場は、限られた土地面積と高い需要に支えられた構造的な希少性が最大の特徴です。オアフ島の面積は約1,545平方キロメートルで、東京都の約7割程度の大きさに約100万人が居住しています。
ハワイ不動産協会のデータによると、2025年のオアフ島のコンドミニアム取引件数は約4,800件で、中央値は約50万ドル(約7,750万円)でした。戸建て住宅の中央値は約105万ドル(約1億6,300万円)と、コンドミニアムの2倍以上の水準にあります。
ハワイ不動産のもう一つの特徴は、リースホールド(借地権)物件の存在です。フィーシンプル(完全所有権)とリースホールドでは、同じ立地・広さでも価格に20〜40%の差が生じるケースがあります。リースホールド物件は価格が割安である反面、残存期間や地代の見直し条件に十分な注意が必要です。
2. エリア別の価格帯と投資対象

ハワイの不動産はエリアによって大きく性格が異なります。それぞれの特徴を見ていきます。
オアフ島(ホノルル)
ワイキキは日本人に最も人気のあるエリアで、1ベッドルームのコンドミニアムが35万〜60万ドル(約5,400万〜9,300万円)が中心価格帯です。アラモアナやカカアコの新築タワーコンドは80万〜150万ドル(約1億2,400万〜2億3,300万円)の高価格帯となっています。
マウイ島
マウイ島はリゾート需要と居住需要が共存するエリアです。キヘイやラハイナ周辺のコンドミニアムは40万〜80万ドル(約6,200万〜1億2,400万円)で取引されています。2023年のラハイナ大火災後、一部エリアで再開発が進んでおり、市場の変動には注意が必要です。
ハワイ島(ビッグアイランド)
ハワイ諸島で最も広い面積を持つハワイ島は、ワイコロアやコナ沿岸部にリゾートコンドミニアムが集中しています。価格帯は30万〜60万ドル(約4,650万〜9,300万円)と、ホノルルに比べて割安感があります。
以下はエリア別のコンドミニアム価格帯をまとめた表です。
| エリア | 価格帯(ドル) | 価格帯(円換算) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ワイキキ | 35万〜60万 | 5,400万〜9,300万 | 日本人に人気、賃貸需要高 |
| アラモアナ/カカアコ | 80万〜150万 | 1.2億〜2.3億 | 新築タワーコンド中心 |
| マウイ島 | 40万〜80万 | 6,200万〜1.2億 | リゾート+居住需要 |
| ハワイ島 | 30万〜60万 | 4,650万〜9,300万 | 割安感あり、広い敷地 |
※上記は2026年3月現在の概算値です(1ドル=155円換算)。物件の条件により大きく変動します。
3. 日本人がハワイで不動産を購入する手順

ハワイの不動産購入は、日本の不動産取引と異なる点が多くあります。基本的な流れを見ていきます。
①エージェント(不動産仲介)の選定。ハワイではバイヤーズエージェント(買主側の仲介)の費用は売主が負担するのが慣例で、買主の追加負担はありません。日本語対応が可能なエージェントも多く存在します。
②物件の選定とオファー。条件に合う物件を内覧し、購入申込書(Purchase Contract)を提出します。売主との交渉を経て価格が合意されます。
③エスクロー開設とインスペクション。契約成立後、第三者機関であるエスクローが開設されます。物件の状態確認(インスペクション)を行い、問題がないことを確認します。
④資金の送金とクロージング。購入代金をエスクロー口座に送金します。日本からの国際送金となるため、手続きに1〜2週間を見込んでおくことをご推奨いたします。
⑤登記完了と鍵の引き渡し。全書類の確認と資金決済が完了すると、所有権が移転されます。
全体の所要期間は、オファーからクロージングまで通常30〜45日程度です。日本に居住しながらリモートで手続きを完結させることも可能ですが、可能であれば一度は現地を訪問されることをご推奨いたします。当社の不動産購入サポートもご参照ください。
4. ハワイ不動産投資の税制とリスク

ハワイで不動産を所有・売却する際には、いくつかの税制上の特徴を理解しておく必要があります。
固定資産税
ハワイの固定資産税率は全米でも最も低い水準にあり、居住用物件で評価額の約0.35%程度です。ただし、非居住者が所有する物件や短期賃貸向け物件には、より高い税率が適用される場合があります。アメリカ不動産の税制については別記事も参考にしてください。
HARPTA(ハワイ州源泉徴収)
ハワイ州にはHARPTAという非居住者向けの源泉徴収制度があります。非居住者がハワイの不動産を売却する際、売却価格の7.25%が州税として源泉徴収されます。これはFIRPTA(連邦レベルの源泉徴収15%)とは別に課されるため、合計で売却価格の20%以上が一時的に源泉徴収される点に注意が必要です。
一方で、ハワイの不動産は為替差益とキャピタルゲインの両方を狙える点が日本人投資家にとっての魅力です。円安局面では円建てでの資産価値がさらに高まるため、通貨分散の観点からも有効な投資先といえます。ただし、バケーションレンタルに対する規制強化の動きもあるため、投資目的に応じた物件選びが重要となります。
まとめ

ハワイ不動産は、日本からのアクセスの良さ、安定した需要、そして全米最低水準の固定資産税率という利点を持つ投資先です。ホノルルのコンドミニアム中央値は約50万ドル(約7,750万円)で、マウイ島やハワイ島にはより手頃な選択肢もあります。
購入手続きは30〜45日程度で完了し、リモートでの取引も可能です。ただし、リースホールド物件の残存期間やHARPTA源泉徴収など、ハワイ固有の注意点を事前に把握しておくことが不可欠です。アメリカ不動産投資の全体像もあわせてご確認ください。
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