2026年現在、トランプゴールドカードへの注目が高まる中、「実際のところメリットとデメリットはどうなのか」「EB-5ビザと比べてどちらが有利なのか」というご質問を多くいただいています。100万ドル(約1億5,000万円)という寄付額は決して小さくありませんので、冷静な判断が求められます。
本記事では、ゴールドカードの5つのメリットと4つのデメリットを整理し、EB-5ビザとの詳細な比較を通じて、どのような方に適した制度なのかを解説してまいります。
1. ゴールドカードの5つのメリット

手続きの簡便さと審査スピード
ゴールドカードの最大のメリットは、事業計画書や雇用創出が一切不要という点です。EB-5ビザでは10人以上のフルタイム雇用創出を証明する必要がありますが、ゴールドカードは寄付のみで永住権を取得できます。
それでは、5つのメリットを具体的に見ていきます。
①雇用創出義務なし: 事業を立ち上げる必要がなく、純粋な寄付で完結する②審査期間が短い: EB-5の2〜3年に対し、数ヶ月程度での処理が見込まれる③事業リスクがない: 投資先事業の失敗による永住権喪失のリスクがない④条件付きグリーンカードではない: EB-5のような2年間の条件付き期間がなく、最初から正式な永住権が付与される⑤EB-1/EB-2カテゴリ: 雇用ベースの上位カテゴリでの永住権となり、将来の市民権申請にも有利
個人的には、特に③の「事業リスクがない」点が重要だと考えています。EB-5では投資先のリージョナルセンターが破綻し、永住権も資金も失うケースが実際に発生しています。
2. 知っておくべき4つのデメリット・リスク

訴訟リスクと制度の不確実性
一方で、ゴールドカードには無視できないリスクがあります。メリットだけを見て判断するのは危険です。
①違憲訴訟が進行中: 2026年2月4日に連邦裁判所へ訴訟が提起され、大統領令のみで移民制度を変更する権限の合憲性が争われている②寄付金は返還されない: EB-5の投資と異なり、100万ドルの寄付金は理由を問わず返還されない。制度が廃止された場合も同様③制度の歴史が浅い: 2025年に創設されたばかりの制度であり、運用実績が限定的。審査基準の変更リスクがある④年間枠の競合: EB-1/EB-2の年間約28,000件の枠を通常の申請者と共有するため、申請が集中すると待ち時間が発生する可能性がある
特に②の資金返還リスクは重要です。EB-5であれば投資先事業が成功すれば資金回収の可能性がありますが、ゴールドカードの寄付金は完全に戻りません。
3. EB-5ビザとの比較表

費用・期間・条件・永住権を徹底比較
ゴールドカードとEB-5ビザを主要な項目で比較します。お客様のご状況に応じて最適な選択が異なりますので、以下の表を判断材料にしていただければ幸いです。
| 比較項目 | ゴールドカード | EB-5ビザ |
|---|---|---|
| 必要金額 | $1,000,000(寄付)+ $15,000手数料 | $1,050,000(投資)+ 弁護士費用等 |
| 審査期間 | 数ヶ月程度(見込み) | ddd;”>2〜3年程度 |
| 雇用創出要件 | なし | 10人以上のフルタイム雇用 |
| 永住権種別 | EB-1またはEB-2(無条件) | order:1px solid #ddd;”>EB-5(条件付き2年→解除申請) |
| 年間発給上限 | 約28,000件(EB-1/EB-2合算) | 約10,000件 |
| 資金の返還可能性 | なし(寄付のため | |
| あり(投資回収の可能性) | ||
| 訴訟リスク | 高い(違憲訴訟進行中) | 低い(1990年創設の確立された制度) |
| 事業計画書 | 不要 | 必要 |
以上で見てきたように、両制度にはそれぞれ明確な長所と短所があります。金額面ではほぼ同等ですが、手続きの簡便さではゴールドカード、制度の安定性ではEB-5に軍配が上がります。
4. どんな人にゴールドカードが向いているか

最適な候補者像
ゴールドカードが特に適していると考えられるのは、以下のような方です。
アメリカで事業を行う予定がない方: 投資や居住のみが目的で、雇用創出の義務を負いたくない場合。スピードを重視する方: EB-5の2〜3年という審査期間を待てない場合。リスク許容度が高い方: 訴訟リスクを理解した上で、寄付金の非返還を受け入れられる場合。
逆に、堅実さを重視される方や、投資資金の回収を期待される方には、実績のあるEB-5ビザの方が適しています。また、投資額を抑えたい場合はE2ビザ(投資額20万ドル程度から)も選択肢になります。
なお、ゴールドカードの基本情報と申請方法については別記事で詳しく解説しています。
まとめ

トランプゴールドカードは、雇用創出義務なし・審査期間の短さという大きなメリットがある反面、違憲訴訟リスク・寄付金の非返還という重大なデメリットも存在します。EB-5ビザは制度として30年以上の実績がある一方、審査に時間がかかり事業リスクも伴います。
結局のところ、お客様の資産状況・リスク許容度・移住の緊急度によって最適解は変わります。当社ではグリーンカード取得に関する豊富な知見を持つ弁護士チームが、お客様ごとに最適なプランをご提案しております。
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