2026年現在、アメリカのグリーンカード抽選(Diversity Visa Program、DV-2028)の応募時期が近づいております。
私は2019年からニューヨークで事業を展開し、これまで数多くのお客様のアメリカ移住をサポートしてまいりました。その経験から申し上げますと、グリーンカード抽選は費用をかけずに永住権取得を目指せる唯一の方法です。
本記事では、DV-2028プログラムの応募方法、当選確率、必要な準備について、現地で実際に移住支援を行っている観点から詳しく解説いたします。
年間わずか55,000名という狭き門ですが、正しい手続きを踏めば誰にでもチャンスがあります。多くの方がこの制度を利用してアメリカでの新生活を実現されており、当社代表も数名の当選者の方々の移住手続きをサポートさせていただいた経験があります。
1. グリーンカード抽選(DV-2028)の基本情報とスケジュール

グリーンカード抽選(Diversity Visa Program)は、アメリカ国務省が毎年実施している永住権取得プログラムです。正式名称を「Diversity Immigrant Visa Program」といい、移民の多様性を促進する目的で1990年に開始されました。
DV-2028プログラムのスケジュールは以下の通りです。2026年10月から11月にかけて応募期間が設定される予定で、これは例年通りのタイミングです。
応募はすべて米国国務省の公式サイトから無料で行います。民間業者が手数料を請求するケースがありますが、これらは不要なサービスです。
当選発表は翌年2027年5月頃に予定されており、当選者には個別に通知が送られます。その後、面接や書類審査を経て、最終的に永住権が発給される流れです。
重要な点として、DV-2028という名称は「2028年度プログラム」を意味しており、実際の永住権取得は2027年度から2028年度にかけて行われます。この時期のずれにご注意ください。
| 時期 | 手続き内容 | 場所・方法 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 2026年10月-11月 | 応募期間 | オンライン(dvprogram.state.gov) | 無料 |
| 2027年5月 | 当選発表 | オンライン確認 | 無料 |
| 2027年6月-9月 | DS-260提出・書類準備 | オンライン + 書類収集 | 約330ドル(約5万円) |
| 2027年10月-2028年9月 | 面接・永住権発給 | 在日米国領事館 or 米国内 | 約330ドル(約5万円) |
2. 応募方法と必要な準備書類

応募は必ず米国国務省の公式サイトから行います。当社がサポートしたお客様の経験上、このサイト以外からの応募は一切認められませんので、ご注意ください。
応募に必要な基本情報は以下の通りです。まず、本人の氏名、生年月日、出生地、現住所、電話番号、メールアドレスが必要です。配偶者やお子様がいる場合は、それぞれの情報も同様に入力します。
最も重要なのが写真の規格です。この写真規格を満たさない場合、即座に失格となります。
写真は過去6ヶ月以内に撮影したもので、背景は白色、正面向き、眼鏡は着用可能ですが、サングラスや帽子は禁止です。サイズは600×600ピクセルで、ファイル容量は240KB以下に収める必要があります。
当社の経験では、多くの方がこの写真規格で躓かれます。一般的な証明写真とは異なる規格のため、専門の写真スタジオで「DV抽選用」として撮影されることをお勧めします。
応募時の入力項目について詳しく見ていきましょう。教育歴では、最終学歴を選択します。高校卒業以上が必要ですが、職歴による代替も可能です。職歴は過去10年間の主要な職歴を入力します。
配偶者やお子様の情報も正確に入力する必要があります。22歳未満の未婚の子どもは必ず含める必要があり、記載漏れがあると失格の原因となります。
応募完了後には確認番号が発行されます。この番号は当選確認時に必要となるため、必ず保管してください。印刷またはスクリーンショットでの保存をお勧めします。
なお、一人につき年間1回のみの応募が認められており、重複応募は即座に失格となります。家族全員が失格となる可能性もありますので、絶対に避けてください。
3. 応募資格と当選確率の実態

DV抽選の応募資格は比較的シンプルです。まず、対象国の出身者である必要があります。日本は毎年対象国に含まれており、2026年現在も継続しています。
教育要件として、①高校卒業以上の学歴、または②過去5年以内に2年以上の職歴(専門技術や訓練を要する職種)のいずれかを満たす必要があります。
当社がこれまでサポートした方々の多くは高校卒業要件で応募されていますが、大学中退の方でも高校卒業資格があれば問題ありません。
職歴要件については、O*NET職業分類システムでJob Zone 4または5に分類される職種での2年以上の経験が必要です。これには管理職、専門職、技術職が含まれます。
当選確率について、現実的な数字をお伝えします。全世界で年間約1,500万人が応募し、当選者は約55,000名です。単純計算で約0.37%、つまり約270人に1人の確率です。
日本からの当選者は年間約300名から500名程度で推移しています。日本からの応募者数は公表されていませんが、当選確率は全世界平均よりもやや高い傾向にあります。
しかし、ここで重要な点があります。当選しても最終的に永住権を取得できるのは当選者の約60%から70%程度です。書類不備、面接での不合格、期限内の手続き未完了などが主な理由です。
当社の経験上、当選後の手続きを適切にサポートすることで、永住権取得率を大幅に向上させることが可能です。実際に、グリーンカード取得の総合的なサポートを通じて、多くの方の移住を実現してまいりました。
地域別の割り当てもあり、アフリカ地域が最も多く、次いでヨーロッパ、アジア・オセアニアの順となっています。日本を含むアジア・オセアニア地域の割り当ては全体の約7%程度です。
4. 当選後の手続きと注意すべきポイント

当選通知を受けた後の手続きは複雑で、期限も厳格に定められています。当社がサポートした当選者の方々の経験から、重要なポイントをお伝えします。
まず、当選確認は必ず公式サイトで行ってください。当選通知メールは送られてきませんので、定期的にサイトで確認する必要があります。当選していた場合、DS-260フォーム(移民ビザ申請書)の提出が最初のステップです。
DS-260の提出は当選確認後、速やかに行う必要があります。このフォームは非常に詳細で、完成まで数時間を要することが一般的です。職歴、教育歴、家族構成、渡航歴など、あらゆる情報を正確に入力する必要があります。
書類準備では以下が必要です。①出生証明書(戸籍謄本の英訳)、②警察証明書(犯罪経歴証書)、③健康診断書、④教育証明書、⑤職歴証明書、⑥パスポート用写真、⑦経済証明書類です。
特に重要なのが経済証明です。I-864 Affidavit of Support(経済保証書)または十分な資産証明が必要です。一般的に、世帯人数×貧困ライン×125%以上の年収または資産が求められます。
面接は在日米国領事館(東京または大阪)で実施されます。面接官は英語で質問しますが、通訳の利用も可能です。質問内容は応募内容の確認、渡米の目的、経済状況などが中心となります。
面接に合格すると、パスポートにビザが貼付されます。この時点ではまだ永住権ではなく、入国時にグリーンカードの発行手続きが完了します。
重要な期限として、ビザ発給から6ヶ月以内に初回入国を完了する必要があります。この期限を過ぎるとビザが無効となり、永住権を放棄したものと見なされます。
当社がサポートした事例では、仕事の都合で入国が遅れそうになった方がいらっしゃいましたが、事前に対策を講じることで無事に期限内の入国を実現できました。このような場合は、投資永住権(EB-5)プログラムなど、他の永住権取得方法との組み合わせも検討する価値があります。
まとめ

グリーンカード抽選(DV-2028)は、費用をかけずにアメリカ永住権を取得できる貴重な機会です。当選確率は決して高くありませんが、正確な手続きを行えば誰にでも平等にチャンスがあります。
応募時の注意点として、写真規格の厳守、重複応募の回避、正確な情報入力が最も重要です。当社の経験上、これらの基本的なミスで失格となるケースが後を絶ちません。
当選後の手続きは複雑で期限も厳格ですが、適切なサポートがあれば確実に永住権取得まで進むことができます。書類準備、面接対策、入国タイミングなど、専門的な知識が要求される部分も多くあります。
2026年秋の応募開始まで、まだ時間があります。この期間を活用して、必要書類の準備や英語力の向上に取り組まれることをお勧めします。特に、経済証明や職歴証明は取得に時間がかかる場合がありますので、早めの準備が重要です。
DV抽選は確かに競争が激しいプログラムですが、アメリカンドリームへの第一歩として、多くの方にとって価値のある挑戦だと確信しています。正しい準備と手続きを行い、ぜひこの機会を活用していただければと思います。
アメリカへの移住やビザ取得についてご相談されたい方は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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