2026年3月13日 Satoshi Onodera

F-1ビザ(学生ビザ)とは|アメリカ留学の申請方法と必要書類

アメリカへの留学を検討する際、最初に理解しなければならないのがF-1ビザ(学生ビザ)の仕組みです。アメリカには世界大学ランキングのトップ100校のうち約40校が集中しており、毎年100万人を超える留学生がF-1ビザで学んでいます。

F-1ビザは、米国移民国籍法に基づき、SEVP(Student and Exchange Visitor Program)認定校でフルタイムの学業に従事する学生に発給されるビザです。大学、大学院、語学学校、高校など幅広い教育機関が対象となります。

 

ビザの有効期間は通常5年間ですが、滞在資格そのものはプログラム修了まで維持されるため、4年制大学に通う場合でもビザの有効期限を気にする必要は基本的にありません。卒業後にはOPT(Optional Practical Training)制度を利用して、最長12か月間(STEM分野は最長36か月間)の就労も可能です。

本日はF-1ビザの申請条件から取得手順、そして卒業後のキャリアパスまで詳しく見ていきましょう。

 

1. F-1ビザの概要と対象者

1. F-1ビザの概要と対象者

F-1ビザは、アメリカ国内のSEVP認定教育機関でフルタイムの学業を行う外国人学生に発給されます。2026年現在、SEVP認定校はアメリカ全土で約8,700校あり、コミュニティカレッジから研究大学まで幅広い選択肢があります。

 

F-1ビザの特徴として、滞在期間が「D/S(Duration of Status)」で管理される点が挙げられます。これは特定の日付ではなく、プログラムに在籍している間は合法的に滞在できることを意味します。ただし、学業を中断したり、フルタイムの授業要件を満たさなくなった場合には、ステータスを失う可能性があります。

配偶者やお子様はF-2ビザで同行することが可能です。F-2ビザ保持者はアメリカでの就労は認められていませんが、21歳未満の子供は現地の公立学校に通うことができます。

 

F-1ビザとM-1ビザの違い

職業訓練を目的とする場合はM-1ビザが適用されます。F-1が学術的なプログラム向けであるのに対し、M-1は技術学校や職業訓練校向けです。M-1ビザではOPTの期間が限定的であるため、卒業後のキャリアを見据える場合はF-1ビザのほうが有利といえます。

 

2. F-1ビザの申請条件と必要書類

2. F-1ビザの申請条件と必要書類

F-1ビザを取得するためには、いくつかの条件を満たし、所定の書類を揃える必要があります。それでは具体的な要件を見ていきます。

 

SEVP認定校への入学許可。志望校に出願し、合格通知を受け取ります。学校からI-20フォーム(入学資格証明書)が発行されます。

十分な資金証明。学費と生活費を賄える財政能力を証明する書類が必要です。銀行の残高証明書、奨学金の通知書、スポンサーレターなどが該当します。

英語力の証明。大学レベルではTOEFL iBT 80点以上、大学院ではTOEFL iBT 100点以上が一般的な基準です。語学学校の場合は不要なケースもあります。

母国との結びつきの証明。プログラム修了後にアメリカに不法滞在する意図がないことを示す必要があります。

有効なパスポート。入国予定日から6か月以上の有効期間が必要です。

 

以下はF-1ビザ申請に必要な費用をまとめた表です。

 

費用項目 金額(ドル) 金額(円換算) 備考
SEVIS費用 350ドル 約54,300円 I-901フォームで支払い
ビザ申請料 185ドル 約28,700円 DS-160申請時
郵送料等 約30ドル 約4,700円 パスポート返送用
合計 約565ドル 約87,600円

 

※上記は2026年3月現在の金額です(1ドル=155円換算)。学費および生活費は含まれていません。

 

3. 申請手順と渡航までのスケジュール

3. 申請手順と渡航までのスケジュール

F-1ビザの申請は、入学予定日の120日前から可能です。余裕を持って準備を進めることをご推奨いたします。それでは申請から渡航までの一般的な流れを見ていきます。

 

まず、志望校への出願と合格は、入学の6か月から1年前までに完了させるのが理想的です。合格後、学校からI-20フォームが郵送されます。この書類がビザ申請の基盤となります。

I-20を受け取ったら、I-901 SEVIS費用(350ドル)をオンラインで支払います。続いて米国国務省のサイトからDS-160(ビザ申請書)をオンラインで作成し、在日米国大使館または領事館での面接を予約します。

 

面接では、留学の目的、資金計画、卒業後の計画などについて質問されます。面接から通常1〜2週間でパスポートにビザが貼付されて返送されます。入国はプログラム開始日の30日前から可能です。

 

4. F-1ビザ取得後の注意点とOPT制度

4. F-1ビザ取得後の注意点とOPT制度

F-1ビザを取得してアメリカに渡航した後も、ステータスを維持するためにいくつかの規則を守る必要があります。

 

在学中の就労制限

F-1ビザ保持者は、原則としてキャンパス内での就労のみが認められており、週20時間が上限です(夏休み等の長期休暇中はフルタイム可)。キャンパス外での就労は、CPT(Curricular Practical Training)の承認を得た場合に限り認められます。

 

OPT(Optional Practical Training)制度

卒業後にアメリカで実務経験を積むことができる制度がOPTです。学位取得後、専攻分野に関連する職種で最長12か月間の就労が認められます。

さらに、STEM(科学・技術・工学・数学)分野の学位を持つ場合は、STEM OPT延長として追加で24か月間の就労許可を申請でき、合計で最長36か月間の就労が可能となります。これは他のビザカテゴリーへの切り替えや、E2ビザによる起業を準備する期間としても活用されています。

 

一方で、OPT期間中に90日以上の失業状態が続くとステータスを失うリスクがあるため、計画的な就職活動が求められます。こうした制約はあるものの、アメリカでの学位取得と実務経験の組み合わせは、キャリア形成において大きなアドバンテージとなります。

 

まとめ

まとめ

F-1ビザは、アメリカの教育機関でフルタイムの学業を行うための学生ビザです。SEVP認定校への入学許可、資金証明、I-20フォームが申請の基本要件となります。

 

申請費用は合計約565ドル(約87,600円)で、ビザ自体の有効期間は通常5年間です。卒業後はOPT制度を活用して最長12か月間(STEM分野は36か月間)の就労が可能となり、アメリカでのキャリア構築への重要な足がかりとなります。

 

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