アメリカビザを申請する際に必要不可欠な書類がDS-160フォームです。2026年5月現在、このオンライン申請書はアメリカ国務省が管理するConsular Electronic Application Centerシステム上で作成し、すべての非移民ビザ申請者が提出する必要があります。DS-160フォームの記入は複雑で時間がかかる作業ですが、正確な入力が審査結果を大きく左右するため、適切な準備と理解が重要となります。
本フォームには個人情報から職歴、旅行歴、家族情報まで詳細な項目が含まれており、一つでも間違いや不整合があると審査に悪影響を与える可能性があります。また、一度送信したDS-160は修正できないため、送信前の十分な確認が必要です。本日はDS-160の記入方法について詳しく見ていきましょう。
1. DS-160フォームの基本情報と準備

DS-160(Online Nonimmigrant Visa Application)は、米国国務省のConsular Electronic Application Centerで作成するオンライン申請書です。B-1/B-2観光・商用ビザ、F-1学生ビザ、H-1B就労ビザ、E-2投資家ビザなど、ほぼすべての非移民ビザ申請で必要となります。
DS-160申請に必要な書類
フォーム記入を始める前に、以下の書類を準備しておくことを強く推奨いたします。これらの情報を手元に用意することで、記入作業がスムーズに進行し、入力ミスを防ぐことができます。
①パスポート情報(番号、発行日、有効期限、発行地)
②職歴・学歴情報(過去5年分の詳細な勤務先、住所、電話番号)
③過去の渡米歴(入国日、滞在期間、目的)
④家族情報(配偶者、両親、子どもの氏名、生年月日、国籍)
⑤現在の雇用主情報(会社名、住所、電話番号、上司の連絡先)
写真の準備
DS-160にはデジタル写真のアップロードが必要です。米国国務省の写真要件によると、5×5センチメートルの正方形で、背景は白、過去6カ月以内に撮影されたものでなければなりません。眼鏡や帽子の着用は原則禁止されており、顔全体がはっきりと写っている必要があります。
2. DS-160オンライン申請の手順

DS-160の申請プロセスは段階的に進行し、一つずつ丁寧に入力していく必要があります。システムは20分間操作がないと自動的にログアウトされるため、定期的な保存が重要です。
アカウント作成とアプリケーション開始
まずCEAC公式サイトにアクセスし、「START AN APPLICATION」をクリックします。申請する領事館を選択する際は、面接を受ける予定の領事館を選ぶことが重要です。多くの日本在住者は東京または大阪の米国領事館を選択することになります。
セキュリティ質問と答えを設定後、Application IDが発行されます。このIDは申請全体を通じて必要となるため、安全な場所に保管してください。紛失した場合、最初から作り直す必要があります。
個人情報セクションの記入方法
個人情報セクションでは、パスポートに記載されている情報と完全に一致させる必要があります。氏名のスペルミスや生年月日の間違いは審査で問題となるため、入力後は必ず確認してください。
特に注意が必要な項目は以下の通りです。
①氏名、パスポートと完全一致。旧姓がある場合は別途入力
②生年月日、MM/DD/YYYY形式で入力
③出生地、都市名と国名を正確に入力
④国籍、現在の国籍と出生時の国籍が異なる場合は両方記入
⑤性別、パスポートの記載と一致させる
3. 旅行情報と連絡先の詳細入力

このセクションでは、今回の渡米に関する具体的な情報を入力します。曖昧な回答は避け、できる限り具体的で正確な情報を提供することが重要です。
旅行目的と滞在先情報
旅行目的は申請するビザの種類と一致している必要があります。観光・商用ビザ(B-1/B-2)の場合は「Tourism」「Business」を、学生ビザの場合は「Study」を選択します。
滞在先については、具体的なホテル名や住所を入力してください。まだ予約していない場合でも、滞在予定地域の代表的なホテル名を記入することが可能です。ただし、面接時に詳細を聞かれる可能性があるため、実際に滞在する可能性の高い場所を選択することを推奨いたします。
過去の渡米歴と他国のビザ情報
過去10年間のすべての渡米歴を正確に記入する必要があります。入国日、出国日、滞在目的、訪問都市などの詳細情報が求められます。パスポートにスタンプが押されていない場合でも、ESTAでの入国履歴はすべて申告してください。
他国のビザ拒否歴がある場合は、正直に申告することが重要です。虚偽申告は将来的なビザ申請に深刻な影響を与える可能性があります。
| 入力項目 | 必要な情報 | 注意点 |
|---|---|---|
| 渡米予定日 | 具体的な日付 | 確定していなくても概算で可 |
| 滞在期間 | 日数または週数 | 観光ビザは通常90日以内 |
| 滞在先住所 | ホテル名・住所 | 未定でも概算地域を記入 |
| 航空会社 | 利用予定の航空会社名 | 未予約の場合は「Unknown」可 |
| 渡航費用負担者 | 本人・会社・家族など | 証明書類の準備も必要 |
※上記は、DS-160で入力が必要な主要な旅行情報項目です
4. 職歴・学歴・家族情報の記入ポイント

このセクションは特に詳細な情報が求められ、記入に最も時間がかかる部分です。行政審査(Administrative Processing)の対象となる可能性もあるため、正確な情報の提供が不可欠です。
現在および過去の職歴
過去5年間の職歴をすべて記入する必要があります。会社名、住所、電話番号、上司の氏名と連絡先、職務内容、雇用期間を詳細に入力してください。フリーランスや自営業の場合は、主要な取引先や事業内容を具体的に記載します。
無職期間がある場合は、その理由も説明する必要があります。転職活動中、育児休暇、病気療養など、正当な理由があることを明確に示してください。学生の場合は学校名、専攻、卒業予定日などの学歴情報を詳細に記入します。
家族情報と緊急連絡先
両親、配偶者、子どもの氏名、生年月日、国籍、職業を入力します。家族がアメリカに住んでいる場合は、そのステータス(市民権者、永住権者、ビザ保持者など)も記載する必要があります。
緊急連絡先として、日本在住の家族や友人の連絡先を記入してください。アメリカ国内の連絡先がある場合(友人、親戚、招待企業など)は、その詳細情報も必要となります。
セキュリティと背景調査質問
DS-160の最終セクションでは、セキュリティに関する質問に答える必要があります。これらの質問は米国国土安全保障省の入国審査基準に基づいており、正直な回答が求められます。
主な質問項目は以下の通りです。
①犯罪歴や逮捕歴の有無
②薬物使用歴の有無
③テロリスト組織との関係
④過去のビザ拒否歴
⑤強制送還歴の有無
これらの質問にすべて「No」と答えることができれば問題ありませんが、該当する事項がある場合は詳細な説明を求められます。専門的な法的助言が必要な場合もあるため、複雑なケースでは移民弁護士への相談を検討することを推奨いたします。
まとめ

DS-160フォームの記入は時間と注意を要する作業ですが、適切な準備と正確な情報入力により、スムーズな審査プロセスを実現できます。2026年5月現在、在日米国大使館・領事館での面接待機期間は約2〜4週間となっており、早めの申請準備が重要です。
記入作業中は定期的な保存を心がけ、すべての情報をパスポートや公式文書と照合してください。一度提出したDS-160は修正できないため、送信前の最終確認は必須です。特に氏名、生年月日、パスポート番号などの基本情報に誤りがないかを慎重にチェックしてください。
完成したDS-160フォームの確認ページは印刷し、面接時に持参する必要があります。バーコードが含まれた確認ページがないと面接を受けることができないため、紛失しないよう注意深く保管してください。
ビザ申請プロセスでご質問やサポートが必要な場合は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。


















