米国不動産投資において、多くの投資家が注目するのが投資利回りです。2024年現在、全米の中で特に高い投資利回りを誇る都市が複数存在することをご存知でしょうか。
今回は、投資価値の高い8つの注目都市、そしてその投資機会とリスクについて、具体的なデータと共にご紹介していきます。
世界的な金融市場の変動が続く中、安定的なキャッシュフローと資産価値の上昇が期待できる米国不動産投資は、多くの投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
1. アメリカ不動産の一般的利回りとその特徴
アメリカの不動産投資において、一般的な利回りは地域によって大きく異なります。大都市圏では物件価格が高額なため、利回りは比較的低く推移する傾向にあります。
例えば、ニューヨークやロサンゼルスといった大都市では、賃貸利回りは平均して4-6%程度にとどまります。
しかし、これは単純な賃貸収入だけを見た場合の数字です。アメリカ不動産投資の真の魅力は、賃貸収入に加えて期待できるキャピタルゲインにあります。特に成長が期待される地域では、不動産価格の上昇により、投資収益率が大きく向上する可能性があります。
2. 2024年現在、全米で最も利回りが高い注目の都市
現在、特に高い投資利回りが期待できる8つの都市をデータと共にご紹介します。
投資収益比較表
都市名 | 賃貸利回り | 価格上昇率 | 人口増加率 | 物件価格中央値 |
---|---|---|---|---|
コロンバス(オハイオ州) | 10.8% | 9.2% | 2.3% | $144,700 |
メンフィス(テネシー州) | 10.5% | 8.7% | 1.9% | $142,800 |
クリーブランド(オハイオ州) | 10.2% | 7.8% | 1.8% | $128,500 |
インディアナポリス(インディアナ州) | 9.8% | 8.9% | 2.7% | $159,900 |
アーリントン(テキサス州) | 9.6% | 10.3% | 2.2% | $194,500 |
ツーソン(アリゾナ州) | 9.3% | 8.5% | 2.0% | $169,500 |
ジャクソンビル(フロリダ州) | 9.1% | 10.1% | 3.1% | $165,300 |
シャーロット(ノースカロライナ州) | 8.9% | 9.8% | 2.8% | $187,400 |
※2024年現在のデータに基づく主要指標の比較
特筆すべきは、オハイオ州コロンバスです。賃貸利回り10.8%という驚異的な数字を記録し、物件価格の中央値も$144,700と比較的手頃な価格帯を維持しています。人口増加率2.3%、雇用増加率1.2%と、着実な成長を遂げている都市です。
テネシー州メンフィスは、物流の中心地として注目を集めています。アマゾンなど大手企業の進出により、安定した雇用創出が期待できます。また、音楽・文化都市としての魅力も、賃貸需要を支える要因となっています。
オハイオ州クリーブランドは、ヘルスケア産業を中心とした安定した雇用基盤を持ち、大学都市としての特性も相まって、安定した賃貸需要が見込めます。物件価格の中央値が$128,500と8都市の中で最も手頃な価格帯となっています。
インディアナ州インディアナポリスは、IT産業の成長とライフサイエンス産業の集積が進んでおり、人口増加率2.7%という高い成長率を示しています。雇用増加率も2.9%と力強く、今後の発展が期待されます。
テキサス州アーリントンは、雇用増加率3.4%という力強い経済成長を背景に、9.6%の賃貸利回りを実現しています。物件価格の上昇率も10.3%と、長期的な値上がり益も期待できます。
アリゾナ州ツーソンは、年間を通じて安定した気候を活かし、退職者の移住先として人気を集めています。大学都市としての特性も相まって、安定した賃貸需要が見込めます。
フロリダ州ジャクソンビルは、人口増加率3.1%という8都市中最高の成長率を示しており、不動産価格の上昇率も10.1%と魅力的な投資先となっています。月額賃貸価格の中央値は$1,250で、安定した賃貸需要が見込めます。
ノースカロライナ州シャーロットは、金融産業の中心地として知られ、近年はテック企業の進出も増加しています。若年層の人口流入が顕著で、人口増加率2.8%という高い成長率を維持しています。
3. グローバル比較における米国不動産投資の優位性
これらの都市の投資利回りは、世界の主要都市と比較しても極めて競争力のある水準にあります。例えば、東京では賃貸利回りは平均3-4%程度、ロンドンでも4-5%程度にとどまります。シンガポールやホンコンといったアジアの主要都市でも、一般的な賃貸利回りは3-6%の範囲です。
特に注目すべきは、米国の地方都市における不動産投資が、安定した賃貸需要と比較的低い物件価格を両立させている点です。これは、投資効率の観点から非常に魅力的な特徴といえます。
4. 投資リスクと分散投資の重要性
しかしながら、高利回りが期待できる地方都市への投資には、いくつかの注意点があります。
まず、経済基盤の多様性が大都市と比べて限定的である点です。特定の産業や企業に依存している場合、その産業が衰退すると不動産市場全体に影響が及ぶリスクがあります。例えば、メンフィスの物流産業やシャーロットの金融産業への依存度は、この観点から注意が必要でしょう。
また、流動性の観点からも、大都市と比べると物件の売却に時間がかかる可能性があります。このリスクを軽減するためには、ニューヨークなどの大都市圏の物件にも分散投資することが賢明です。特に、クリーブランドやツーソンなどの比較的小規模な都市に投資する場合は、この点に留意が必要です。
まとめ
アメリカ不動産投資において、紹介した8つの都市は、それぞれ独自の強みと成長性を備えた魅力的な投資先といえます。特に、コロンバスやメンフィスといった都市は、高い賃貸利回りと手頃な物件価格を両立させており、投資効率の観点から非常に魅力的です。
しかし、より安定的なポートフォリオを構築するためには、これらの高利回り物件と、ニューヨークなどの大都市の安定物件をバランスよく組み合わせることが重要です。また、各都市の産業構造や人口動態なども考慮に入れ、リスク分散を図ることが賢明でしょう。
2024年の不動産市場は、インフレ圧力や金利動向など、さまざまな要因の影響を受けています。しかし、長期的な視点で見れば、適切な都市選択と分散投資を行うことで、安定的な収益を確保できる投資機会が依然として存在しているといえるでしょう。
記事をお読みいいただき、ありがとうございました。
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