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本記事では、「ニューヨークへの引越しで必要なこと」というテーマで、ニューヨークへの引越しに必要な準備と手続きについて記事を執筆させていただきます。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。
はじめに
ニューヨークへの引越しは、慎重な準備と計画が必要な大きなプロジェクトです。世界有数の国際都市であるニューヨークへの引越しには、日本国内の引越しとは異なる独特の準備や手続きが必要となります。
まず重要なのは、十分な準備期間を確保することです。ビザの取得から航空券の手配、荷物の発送、現地での住居探しまで、様々な手続きが必要となります。
特に国際引越しの場合、荷物の到着までに1〜2ヶ月かかることも一般的です。そのため、引越し日から逆算して、少なくとも3ヶ月前から具体的な準備を始めることをお勧めします。
1. ニューヨークへの引越し準備
必要な書類と手続き
ニューヨークへの引越しには、様々な書類の準備と手続きが必要です。まず最も重要なのは、パスポートとビザの確認です。
パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あることを確認し、目的に応じた適切なビザを取得する必要があります。ビザの申請には時間がかかることが多いため、早めの準備が重要です。
また、米国での生活基盤を整えるために必要な書類も準備しておく必要があります。戸籍謄本や婚姻証明書、学歴・職歴証明書などの重要書類は、必ず英訳を準備します。
特に、銀行口座開設や住居契約の際には、これらの書類が求められることが多いため、複数部数用意しておくことをお勧めします。
予防接種記録や運転免許証の英訳も重要です。米国の学校に通う場合や運転免許を取得する際に必要となります。
クレジットカードは、海外利用可能なものを複数枚用意し、限度額や有効期限も確認しておきましょう。
ニューヨークへの引越しで必要な書類は以下のとおりです。
- パスポートの有効期限確認(残り6ヶ月以上必要)
- ビザの申請・取得
- 戸籍謄本・抄本の取得と英訳
- 婚姻証明書の取得と英訳(既婚者)
- 学位証明書・職歴証明書の英訳
- 予防接種記録の英訳
- 運転免許証の英訳
日本での退去・解約手続き
日本での生活を整理するための手続きは、計画的に進める必要があります。まず、住民票の転出届を提出し、健康保険の脱退手続きを行います。
年金については、脱退一時金の請求が可能か確認し、必要な書類を準備します。
住居の解約は、特に賃貸物件の場合、退去予定日の1〜2ヶ月前には連絡する必要があります。敷金や保証金の返還手続きも忘れずに行いましょう。
公共料金の解約も重要です。電気・ガス・水道などの解約日を調整し、最終請求の支払い方法も確認しておきます。
携帯電話は、解約するか海外利用可能なプランに変更するか検討します。インターネットの契約も解約時期を調整し、違約金が発生しないよう注意が必要です。
銀行口座については、完全に解約するものと、日本との連絡用に残しておくものを選別します。
日本で行う手続きは次のようなものがあります。
- 住民票の転出届
- 国民健康保険の脱退
- 年金の手続き
- 税金の清算
- 賃貸住宅の解約通知
- 公共料金の解約予約(電気・ガス・水道)
- インターネットの解約手続き
- 携帯電話の解約または海外プラン変更
- 銀行口座の解約・整理
渡航の計画と準備
渡航の計画は、荷物の発送スケジュールと密接に関連します。航空便で送る必要のある重要な荷物と、船便で送れる荷物を区別し、それぞれの到着時期を考慮して渡航日を決定します。
特に船便は到着まで1〜2ヶ月かかることを考慮に入れる必要があります。
一時滞在先の確保も重要です。現地での住居探しには時間がかかることが多いため、最低でも2週間から1ヶ月程度の一時滞在先を確保しておくことをお勧めします。この期間中に、実際に物件を見学し、住居を決定することができます。
海外旅行保険への加入も忘れずに行います。米国の医療費は非常に高額なため、十分な補償内容の保険に加入することが重要です。
また、現地での生活立ち上げに必要な資金の準備も必要です。初期費用として、住居の保証金や家具・家電の購入費用なども考慮に入れ、十分な金額を用意します。
渡航直前には、米国入国に必要な書類を整理します。ビザ、I-94フォーム、税関申告書などは、機内持ち込み荷物に入れ、すぐに取り出せるように準備します。また、到着後すぐに必要となる生活用品や、重要書類のコピーなども、手荷物として持参することをお勧めします。
2. 荷物の準備と発送
引越し業者の選び方
ニューヨークへの国際引越しを扱う業者の選定は、引越しの成否を左右する重要な決定です。信頼できる業者を選ぶために、以下の点を重視して比較検討する必要があります。
第一に、国際引越しの実績と経験が豊富であることが重要です。特にニューヨークへの引越し経験が豊富な業者を選ぶことで、通関手続きなどもスムーズに進めることができます。
また、複数の業者から見積もりを取得し、サービス内容と価格を比較することが重要です。見積もりの際は、梱包・発送・通関手続き・配送まで、すべての費用が含まれているかを確認します。
保険の内容や補償範囲についても、詳しく確認しておく必要があります。
航空便と船便の使い分け
航空便と船便の適切な使い分けは、コストと利便性の両面で重要です。航空便は、到着が早い(通常1週間程度)反面、費用が高額です。
そのため、到着後すぐに必要となる衣類や書類、電化製品など、必要性の高いものに限定して利用します。
一方、船便は費用が比較的安価ですが、到着まで1〜2ヶ月かかります。家具や季節外の衣類、書籍など、すぐには必要としない荷物を送るのに適しています。
荷物の量が多い場合は、主に船便を利用し、必要最小限の荷物のみを航空便で送ることで、コストを抑えることができます。
荷造りのコツと注意点
国際引越しの荷造りには、特別な注意が必要です。まず、持っていく物と処分する物を明確に区別します。
アメリカでは電圧や周波数が日本と異なるため、電化製品は特に慎重に選別が必要です。また、アメリカで簡単に購入できるものは、新たに購入することも検討すると良いでしょう。
梱包の際は、破損防止のため十分な緩衝材を使用します。特に航空便の場合、荷物の取り扱いが荒いことを想定して梱包する必要があります。
また、箱には内容物のリストを添付し、通関時に内容確認がしやすいようにします。貴重品や重要書類は必ず手荷物として持参します。
通関手続きについて
通関手続きは、国際引越しにおける重要なステップです。スムーズな通関のためには、正確な荷物リストの作成が不可欠です。
リストには、品目、数量、概算価格を記載し、新品と中古品を区別して記載します。特に、食品や医薬品の持ち込みには厳しい制限があるため、事前に確認が必要です。
通関時には、個人使用の引越し荷物であることを証明するため、ビザやパスポートのコピー、引越し理由を説明する書類なども必要となります。
引越し業者は通常、これらの手続きをサポートしてくれますが、必要書類は余裕を持って準備しておくことが重要です。また、万が一の通関トラブルに備えて、重要な荷物の写真や領収書は保管しておくことをお勧めします。
4. 子どもがいる場合の準備
ニューヨークへの引っ越しは大人だけでも大変な準備が必要ですが、子どもがいる場合はさらに細やかな対応が求められます。特に教育環境の整備は、子どもの心理面でも重要な要素となります。
ここでは、お子様の年齢に応じた学校選びから、必要な予防接種の確認、保育施設の探し方まで、準備すべきことを詳しく解説していきます。
早めの計画と準備で、子どもたちが新しい環境にスムーズに適応できるようサポートしていきましょう。
学校の手続き
ニューヨークの学校システムに子どもを編入させるには、まず居住予定地域の学区を確認し、NYC Department of Education(DOE)を通じて手続きを進めます。
必要書類には、パスポートやビザなどの身分証明書、予防接種記録の英訳版、そして過去の成績証明書(英訳必須)が含まれます。また、居住証明としてリース契約書なども求められます。
英語力に不安がある場合は、ESL(英語学習)プログラムの利用も検討しましょう。手続きには時間がかかることが多いため、できるだけ早い段階から準備を始めることをお勧めします。
ニューヨークの学校手続きに必要な書類は次のとおりです。
- 子どものパスポートやビザ
- 予防接種記録(英文)
- 過去の成績証明書(英訳必須)
- 居住証明書類
予防接種の確認
ニューヨークの学校に入学するためには、日本とは異なる予防接種要件を満たす必要があります。特にMMR(麻疹・おたふく風邪・風疹)、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ポリオ、B型肝炎、水痘などのワクチン接種が必須となります。
日本の母子手帳を英訳して接種記録として使用できますが、接種スケジュールや必要回数が異なる場合もあるため、事前に確認が必要です。不足している予防接種がある場合は、渡航前に日本で済ませるか、現地の小児科で追加接種を検討します。
ニューヨーク州の学校で必要なワクチンは以下のとおりです。
- DTaP/DTP/Tdap(ジフテリア・破傷風・百日咳)
- IPV/OPV(ポリオ)
- MMR(麻疹・おたふく風邪・風疹)
- B型肝炎
- 水痘(チキンポックス)
- Tdap追加接種(6年生以上)
- 髄膜炎菌(7年生以上)
- インフルエンザ(プリスクール、デイケアのみ必須)
学年や年齢によって必要な接種回数が異なります。また、要件は定期的に更新されることがあるため、入学時に最新情報を確認することをお勧めします。
保育施設(デイケア)の探し方
就学前の子どもがいる場合、保育施設の選択は重要な課題となります。ニューヨークには、デイケアセンター(集団保育)、ファミリーデイケア(家庭的保育)、プリスクール(幼稚園)など、様々な選択肢があります。
施設探しには、NYCケア&チャイルドケアコネクトの公式サイトを活用したり、日本人コミュニティでの情報収集が有効です。費用は地域や施設によって大きな差があり、月額1,500〜3,000ドル程度が一般的です。
人気の施設では長い待機リストがあることも珍しくないため、できるだけ早い段階から探し始めることが重要です。また、施設見学を通じて、スタッフの対応や施設の雰囲気、安全管理体制なども直接確認することをお勧めします。
また、日本人の子どもたちが日本の教育を継続して受けられるよう、ニューヨークには複数の日本語補習校があります。主に週末(土曜日)に開校しており、日本の文部科学省の指針に沿ったカリキュラムで、国語や算数などの主要科目を日本語で学ぶことができます。
将来の日本への帰国を考えている場合や、日本語力・日本文化の維持を重視する場合は、早めに入学の検討を始めることをお勧めします。
ニューヨークは多文化都市なので、外国人の子どもへのサポート体制は比較的整っています。ただし、人気のある学校や保育施設は競争が激しいため、できるだけ早めの準備をお勧めします。
まとめ
ニューヨークへの引っ越しは、入念な準備と計画が成功のカギとなります。渡航前の荷物の整理・処分から、現地での住居探し、各種手続き、そして新生活のセットアップまで、やるべきことは多岐にわたります。
時間に余裕を持った準備を心がけ、特にビザ申請や住居契約などの重要書類は早めに手配しましょう。また、引っ越し業者の選定や見積もり比較も、できるだけ早い段階で行うことをお勧めします。
子どもがいる場合は、教育環境の整備を最優先事項として考え、学校探しや転校手続きを計画的に進める必要があります。保育施設を利用する場合は、人気施設には長い待機リストがあることも念頭に置いてください。
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