2026年3月1日 Satoshi Onodera

E2ビザ配偶者(E-2D)の就労許可申請|EAD取得の手順と注意点

E2ビザの取得を検討される方から特に多いご質問が、「家族も一緒にアメリカに行けるのか」という内容です。2026年現在、お子様の教育やご家族の生活環境を考慮してアメリカ移住を決断される方が増えています。

「E2ビザで渡米した配偶者は、アメリカで働けるのでしょうか」というご相談は、E2ビザ取得後に最も多くいただく質問の一つです。

 

2026年現在、E2ビザ主申請者の配偶者(E-2 Dependent)はEAD(就労許可証)を取得することで、アメリカ国内のあらゆる業種・職種で就労する権利を得ることができます。スポンサー企業を探す必要はなく、日系企業・外資系企業への就職も自由です。

本記事では、EADの申請手順・必要書類・費用・審査期間から、更新のタイミングまで一通り解説します。

 

1. E2家族ビザ(E-2 Dependent)の仕組み

Happy family of four walking in Central Park New York, autumn leaves, warm sunlight

E2ビザの主申請者(Treaty Investor本人)が承認されると、そのご家族はE-2 Dependentとして同伴ビザを申請できます。対象となるのは配偶者と21歳未満の未婚のお子様です。

家族ビザの申請は、主申請者のE2ビザ申請と同時に行うのが一般的です。別々のタイミングで申請することも可能ですが、同時申請の方がスムーズに進むケースが多いところです。

 

E2家族ビザの種類と権利について、表にまとめました。

E2家族ビザの種類と権利
対象者 ビザ種別 就労権 就学権
配偶者 E-2S EAD取得で就労可能 可能
子供(21歳未満) E-2Y 不可(学生として就学) 公立・私立ともに可能
主申請者本人 E-2 自社事業のみ 可能

E2ビザ保有者とその家族に認められる権利の一覧

家族ビザの有効期限は主申請者のE2ビザと同じです。日本国籍の場合、家族も最長5年間のビザが発給されます。費用の詳細はE2ビザの費用に関する記事をご参照ください。

 

2. 配偶者の就労許可(EAD)の取得方法

E2ビザ申請の流れ(フロー図)
E2ビザ申請の流れ

 

E2ビザの配偶者にとって大きなメリットが、就労許可(Employment Authorization Document / EAD)を取得して自由に働けることです。EADがあれば、主申請者の事業とは無関係の企業に就職することも、自ら事業を起こすことも可能です。

 

EAD申請の流れ

EADの申請は、USCIS(米国移民局)にForm I-765を提出して行います。申請から取得まで通常2〜5ヶ月を要します。2026年現在、USCISの処理速度は改善傾向にありますが、余裕を持った申請をご推奨いたします。

EADの有効期限は通常2年間で、E2ビザの有効期限内であれば更新が可能です。申請費用は410ドル(約61,500円)です。なお、EADには業種や職種の制限がないため、配偶者の方はアメリカでのキャリアを自由に築くことができます。

実際に当社のお客様のご配偶者の中には、EADを取得してニューヨークの企業に就職された方、フリーランスとして活動を始められた方が多くいらっしゃいます。

 

3. 子供の教育環境 — 公立・私立・日本人学校の選択肢

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お子様連れでのアメリカ移住で最も気になるのが教育環境です。E2ビザ保有者のお子様は、アメリカの公立学校に無料で通うことができます。これは非常に大きなメリットです。

 

公立学校

ニューヨーク市の公立学校は学区制で、居住地によって通う学校が決まります。英語が母語でないお子様向けにESL(English as a Second Language)プログラムが充実しており、段階的に英語力を伸ばせる環境が整っています。費用は完全に無料です。

 

私立・インターナショナルスクール

ニューヨークには質の高い私立校が数多くあります。年間授業料は3万ドル〜6万ドル(約450万〜900万円)が相場です。少人数制できめ細かな教育が特徴ですが、入学審査が厳しい学校も多いです。

 

日本語補習校

帰国後の学力維持を考える方には、週末に通える日本語補習校があります。ニューヨーク日本語学校など、平日はアメリカの学校に通いながら、土曜日に日本のカリキュラムで学ぶことができます。

お子様の教育全般についてはニューヨークの学校に関する記事アメリカでの子育て記事もご参照ください。

 

4. 家族でのアメリカ移住にかかる費用と生活の実態

家族全員分のE2ビザ申請費用は、主申請者と比べて大きな追加負担にはなりません。家族のビザ申請料は一人あたり315ドル(約47,250円)、EAD申請料が410ドル(約61,500円)です。弁護士費用については、家族の申請を含むパッケージプランを提供している事務所が多いです。

 

ニューヨークでの家族の生活費目安

実際にニューヨークで家族と暮らす立場から、現実的な生活費をお伝えします。家賃はマンハッタンの2ベッドルームで月額5,500〜8,000ドル(約82万〜120万円)、食費は家族3〜4人で月額2,000〜3,000ドル(約30万〜45万円)、医療保険は家族プランで月額1,500〜2,500ドル(約22万〜37万円)が目安です。

一方で、「アメリカの生活費が高すぎて家族連れでは無理」という声もあります。確かにニューヨークの物価は世界トップクラスです。

 

しかし、居住エリアの選択や生活スタイルの工夫で、費用は大きく変わります。クイーンズやニュージャージーに住めば家賃は3〜4割抑えられますし、公立学校は無料、食費も自炊中心にすれば日本と大差ありません。また、配偶者がEADで就労すれば世帯収入を増やすことも可能です。駐在生活の詳細はニューヨーク駐在員の生活に関する記事もご覧ください。

 

まとめ

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E2ビザは、ご家族とともにアメリカでの新生活を始めるための非常に優れた選択肢です。配偶者の就労が認められ、お子様はアメリカの学校に無料で通えるなど、家族全員にとってのメリットがあります。

当社では、ビザ申請だけでなく、ご家族の生活立ち上げ(学校選び、住居探し、銀行口座開設など)についてもコンサルティングの中でご相談いただけます。アメリカでのご家族の新生活を、ビザ取得からその先まで伴走させていただきます。

 

お客様の成功事例

実際にアメリカでのビジネス設立・移住・駐在を実現されたお客様の事例をご覧いただけます。

 

ビザ取得をご検討の方へ

当社では、E2ビザをはじめとするアメリカのビザ取得・ビジネス設立を総合的にサポートしております。初回のご相談はこちらから承っております。お気軽にご連絡ください。

E2ビザでのご家族のアメリカ移住についてのご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

当社のE-2ビザ・グリーンカード(EB-5)支援サービスの詳細はこちらをご覧ください。実際にビザ取得を実現されたお客様の事例もあわせてご確認ください。