「ニューヨークの家賃相場はエリアによってどのくらい違うのか」というご質問は、移住・駐在・留学を検討されている方から最もよく受ける質問の一つです。
2026年現在、ニューヨークの家賃相場はマンハッタン1ベッドルームで月額平均4,000〜6,000ドル(約60〜90万円)と世界最高水準です。ただしエリア・間取り・築年数によって大きく異なり、同じ予算でも選択肢は大きく変わります。
ニューヨークの家賃は世界一高い?2025年の最新相場

ニューヨークの家賃は全米で最も高い水準にあります。Zumperの2025年最新データによると、マンハッタンのワンベッドルーム(1LDK相当)の家賃中央値は月額4,200ドル(約63万円)です。
東京都心のワンルームマンションが月10万〜15万円程度であることを考えると、ニューヨークは東京の約4〜5倍の家賃水準ということになります。
ただしニューヨーク市はマンハッタンだけではありません。ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドの5つの行政区(Borough)で構成されており、エリアによって家賃は大きく異なります。
特に近年はブルックリンやクイーンズの一部エリアが急成長しており、マンハッタンより割安で質の高い住環境が見つかるケースも増えています。
エリア別・間取り別の家賃相場を比較

以下は2025年時点のニューヨーク主要エリアにおける家賃中央値の比較表です(1ドル=150円で算出)。
| エリア | Studio(ワンルーム) | 1BR(1LDK) | 2BR(2LDK) | マンハッタンへの通勤 |
|---|---|---|---|---|
| マンハッタン(ミッドタウン) | 3,200ドル(48万円) | 4,500ドル(67万円) | 6,500ドル(97万円) | — |
| マンハッタン(アッパーイースト) | 2,600ドル(39万円) | 3,800ドル(57万円) | 5,200ドル(78万円) | — |
| ブルックリン(ウィリアムズバーグ) | 2,800ドル(42万円) | 3,900ドル(58万円) | 5,000ドル(75万円) | 地下鉄15分 |
| ブルックリン(パークスロープ) | 2,400ドル(36万円) | 3,200ドル(48万円) | 4,500ドル(67万円) | 地下鉄25分 |
| クイーンズ(アストリア) | 1,900ドル(28万円) | 2,500ドル(37万円) | 3,200ドル(48万円) | 地下鉄30分 |
| クイーンズ(フラッシング) | 1,600ドル(24万円) | 2,100ドル(31万円) | 2,800ドル(42万円) | 地下鉄40分 |
マンハッタンは場所によって差が大きく、ミッドタウンやチェルシーは最も高額です。アッパーイーストサイドやワシントンハイツに移ると若干下がります。
ブルックリンのウィリアムズバーグはマンハッタン並みの家賃ですが、パークスロープやキャロルガーデンズは子育て世帯に人気の落ち着いたエリアで、やや手頃です。
クイーンズは全体的にリーズナブルです。フラッシングは多国籍なコミュニティが大きいともいわれ、日本食材も手に入りやすいため、日本人ファミリーにとって生活しやすいエリアです。
なお、上記はすべて家賃のみの金額で、ニューヨークでは通常光熱費が別途かかります。冬場の暖房費を含めると月200〜400ドル(約3万〜6万円)の上乗せを見込む必要があります。
駐在員や長期滞在者に人気のエリアと住みやすさのポイント

ニューヨークに住む日本人は約4万5,000人で、在ニューヨーク日本国総領事館の管轄区域にはさらに多くの日本の方が暮らしていると言われています。
特に人気のエリアは以下の通りです。
①アッパーウエストサイド(マンハッタン)はセントラルパークに面した閑静な住宅街で、PS87をはじめ評判の良い公立小学校があります。日系スーパー「サンライズマート」も近く、生活インフラが整っています。
②パークスロープ(ブルックリン)はプロスペクトパークに隣接する緑豊かなエリアです。全米でも有数の「子育てに最適な街」として知られ、カフェや独立系書店が立ち並ぶ文化的な雰囲気が魅力です。
③フラッシング(クイーンズ)はアジア系住民が多く、日本語が通じる医療機関や、日本食レストラン、韓国系・中国系スーパーが充実しています。家賃がマンハッタンの半額以下で、7番線で30〜40分の通勤も可能です。
④ハリソン・ライ(ウエストチェスター郡)はマンハッタンから電車で40分のニューヨーク州郊外です。優良学区で治安が良く、駐在員ファミリーが多いエリアとして知られています。
賃貸契約の流れと日本との違い

ニューヨークの賃貸契約には、日本にはない独特のルールがあります。
StreetEasy等
収入証明・推薦状
クレジットチェック
通常1年契約
物件探しはStreetEasyが最も一般的です。気に入った物件が見つかったら、申請書(Application)とともに直近2〜3ヶ月の給与明細、銀行残高証明、前の大家からの推薦状を提出します。
ニューヨークでは年収が家賃の40倍以上であることが一般的な審査基準です。つまり月額4,000ドルの物件を借りるには、年収16万ドル(約2,400万円)の証明が必要になります。
この基準を満たせない場合はギャランター(Guarantor=保証人)が必要です。ギャランターには家賃の80倍の年収が求められます。日本在住の方で米国内にギャランターがいない場合は、The Guarantorsのような保証サービスを利用する方法もあります。
敷金(Security Deposit)は家賃1ヶ月分が上限と法律で定められています。日本のような礼金や更新料は存在しません。
また、日本と大きく異なる点として、ブローカー手数料(Broker’s Fee)があります。ニューヨークでは不動産仲介業者を通じて物件を見つけた場合、年間家賃の8〜15%のブローカー手数料が発生することがあります。月4,000ドルの物件なら3,840〜7,200ドル(約57万〜108万円)です。
まとめ:ニューヨークの家賃は高いが選択肢は豊富

ニューヨークの家賃は世界トップクラスの水準ですが、エリアを柔軟に選べば予算に合った住まいは見つかります。
マンハッタンにこだわらなければ、ブルックリンのパークスロープやクイーンズのフラッシングなど、日本人にも住みやすく家賃も抑えられるエリアがあります。郊外のウエストチェスター郡やロングアイランドまで視野を広げれば、優良学区の一軒家も選択肢に入ってきます。
最も重要なのは、家賃だけでなく通勤時間、学区、生活インフラ、コミュニティを総合的に判断することです。
当社Reinvent NY Inc.では、ニューヨーク在住の専門スタッフがエリア選定から物件探し、契約交渉まで日本語でサポートしています。
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