皆さん、こんにちは。
当社サイトにご訪問をいただき、また世界中の不動産投資の中からニューヨーク不動産にご関心をいただき、ありがとうございます。
本記事では、大企業のための海外進出戦略ガイド、データと事例から学ぶ7つのポイントというテーマについて記事を執筆させていただきます。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。
はじめに
日本企業の海外進出は、2023年度に過去最高の投資規模を記録しています。
財務省の統計によれば、2023年度の日本企業による対外直接投資額は前年比22.3%増の25.7兆円に達しています[1]。
特に、大企業の動きが顕著で、資本金100億円以上の企業による投資が全体の78.2%を占めています[2]。
しかし、海外展開の成功率には依然として課題が残されています。
JETROの2023年度調査では、海外展開に取り組む大企業の47.2%が「期待した成果が得られていない」と回答しています[3]。
本稿では、この現状を踏まえ、大企業の海外進出における実践的な戦略とアプローチについて、具体的な数字とケーススタディを交えながら詳しく説明していきます。
引用元:
[1] 財務省「2023年度対外直接投資状況」(2024年3月速報)
[2] 経済産業省「令和5年度海外事業活動基本調査」(2024年2月発表)
[3] JETRO「2023年度 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」(2023年12月発表)
1. 資金力とブランド価値の戦略的活用
大企業の最大の強みは、その豊富な資金力と確立されたブランド価値にあります。
この点で特筆すべき成功例として、ファーストリテイリングのグローバル展開があります。同社は2023年度、海外ユニクロ事業で前年比34.2%増となる1兆8,973億円の売上高を達成しています[4]。
とりわけ注目に値するのは、同社の旗艦店戦略です。
2023年にニューヨーク5番街にオープンした旗艦店には約150億円を投資し、初日だけで2.3億円の売上を記録しています。これは既存の米国店舗の月間平均売上高の約3倍に相当する実績となっています[5]。
同様の成功例として、資生堂の中国市場戦略も挙げられます。
同社は2019年から2023年までの5年間で、中国市場におけるマーケティング投資に累計約3,000億円を投じています。
この結果、2023年度の中国での売上高は4,200億円(前年比15.2%増)に達し、市場シェアは17.8%で業界第2位の位置を確立しています[6]。
引用元:
[4] ファーストリテイリング「2024年度第2四半期 決算短信」
[5] The Wall Street Journal “Uniqlo’s Fifth Avenue Store Sets Record” (March 2024)
[6] 資生堂「2023年度通期決算説明会資料」
2. マーケティング戦略と市場分析
味の素のアセアン地域での展開は、市場分析の重要性を示す好例となっています。
同社はグローバル企画部(専任スタッフ約50名)に年間約30億円の市場調査予算を配分し、特にアセアン地域では各国に市場調査専門チーム(計約100名)を配置しています[7]。
この徹底的な市場分析アプローチにより、味の素はタイ市場で特筆すべき成果を上げています。
2023年度のタイでの調味料製品シェアは85%に達し、年間売上高は1,200億円を記録しています。現地スーパーマーケットの97.3%に製品を導入するという圧倒的な市場浸透を実現しているのです[8]。
引用元:
[7] 味の素「統合報告書2023」
[8] 味の素「2024年度第3四半期決算補足資料」
3. 組織改革による意思決定の迅速化
グローバル展開における日本企業の課題として、意思決定の遅さが指摘されています。
BCGの2023年調査によれば、日本の大企業における海外案件の意思決定時間は、欧米企業と比較して平均で1.8倍長いという結果が出ています[9]。
引用元:
[13] 武田薬品工業「統合報告書2023」
記事をお読みいいただき、ありがとうございました。
当社Reinvent NY Incでは、2019年よりアメリカ進出・移住される個人様、企業様のご支援を続け、総合的なサービスを提供しています。
まずは以下フォームより、一度お気軽にご相談をいただけますと幸いです。