ニューヨークで家を買う前に知っておくべき10の真実。日本人の不動産投資経験から

2024年11月12日 Reinvent NY Inc

ニューヨークで家を買う前に知っておくべき10の真実。日本人の不動産投資経験から

皆さん、こんにちは。

当社サイトにご訪問をいただき、また世界中の不動産投資の中からニューヨーク不動産にご関心をいただき、ありがとうございます。

本記事では、ニューヨークで家を買う前に知っておくべき10の真実。日本人の不動産投資経験からというテーマについて記事を執筆させていただきます。

 

最後までお付き合いいただけますと幸いです。

 

はじめに

「ニューヨークで家を持ちたい」という夢を持つ日本人は少なくありません。

2024年11月現在、円安の影響もあり、多くの方がニューヨークの不動産購入に関心を寄せています。

 

しかし、実際の購入プロセスや生活実態については、意外と知られていないことが多いのが現状です。

本記事では、実際にニューヨークで不動産を購入した日本人の経験をもとに、知っておくべき重要なポイントをご紹介します。

 

1. 価格の真実:表面価格だけでは判断できない

「マンハッタンの物件は高すぎる」というのは、半分は真実で、半分は誤解です。

StreetEasyの市場レポートによれば、2024年のマンハッタンの平均的な1ベッドルームマンションは80万ドル(約1億2000万円)前後です。

 

しかし、実はブルックリンやクイーンズでは、その半額程度で良質な物件を見つけることが可能です。

 

例えば、地下鉄1本でマンハッタンに行けるロングアイランドシティでは、新築の1ベッドルームが50万ドル前後で販売されています。

しかも、マンハッタンの高層階と同じように、イーストリバーとマンハッタンの摩天楼を望む絶景が楽しめる物件も少なくありません。

 

2. 住環境の実態:各エリアの特徴と日本人コミュニティ

「ニューヨークは危険」という固定観念は、2024年の実態とは大きく異なります。

 

NYPDの統計によれば、主要な居住エリアの犯罪発生率は、1990年代と比べて80%以上減少しています。

特に日本人に人気の高いアッパーイーストサイドやアッパーウエストサイドは、充実した学校環境と安全な街並みで知られています。

 

実際、これらのエリアには日本人駐在員家族も多く住んでおり、日本食スーパーや日本語補習校へのアクセスも良好です。

最近では、ブルックリンのパークスロープやウィリアムズバーグにも日本人コミュニティが形成されつつあります。

 

3. 意外と知られていない固定費の実態

ニューヨークの住宅所有には、日本では一般的ではない固定費が発生します。

マンハッタンの高級コンドミニアムの場合、月々のコモンチャージ(管理費)は500平方フィート(約46平方メートル)の物件で月1,000〜1,500ドルが一般的です。

 

これに加えて、固定資産税(Property Tax)も日本と比べてかなり高額です。

ニューヨーク市財務局によると、コンドミニアムの場合、物件価値の0.9〜1.2%程度が年間の固定資産税として課されます。

 

4. 地下鉄駅からの距離が物件価値を決める

ニューヨークでは、地下鉄駅からの距離が物件価値を大きく左右します。

MTAの路線図を見ると、マンハッタンへの通勤に便利な路線沿いの物件は、たとえブルックリンやクイーンズでも高値で取引されています。

 

例えば、ブルックリンのパークスロープでは、地下鉄駅から徒歩5分以内の物件は、10分以上離れた同様の物件と比べて20〜30%高い価格がつきます。

 

5. 住宅ローンと資金調達の現実

2024年現在、日本人がニューヨークで住宅ローンを組むのは、以前より容易になっています。

Chase銀行などの大手金融機関では、外国人向けの住宅ローンプログラムを提供しており、頭金30%程度で融資を受けられるケースも増えています。

 

ただし、日本の住宅ローンと比べると金利は高めで、2024年11月時点で30年固定で6%前後となっています。

実際の例を見てみましょう。

 

マンハッタンで80万ドルの物件を購入する場合

– 頭金:240,000ドル(30%)
– 借入額:560,000ドル
– 月々の支払い:約3,360ドル(ローンのみ)
– コモンチャージ:約1,200ドル
– 固定資産税:約800ドル/月

 

6. 日々の生活費の実態

Numbeoの生活費データベースによると、ニューヨークの生活費は東京と比べて約1.5倍です。

しかし、意外にも食費は工夫次第で抑えることが可能です。

 

例えば、アッパーイーストサイドには日系スーパーの「サンライズマート」や「カイメイ」があり、日本の食材も手に入ります。

また、Trader Joe’sやWhole Foods Marketなどのスーパーも、セール品を上手く活用すれば、それほど高額な出費にはなりません。

 

7. 教育環境と子育て事情

子育て世帯の最大の関心事である教育環境について、意外な事実があります。

 

ニューヨーク市教育局によると、公立学校の質は地域によって大きく異なりますが、特に人気の学区では日本の教育水準と比べても遜色ありません。

例えば、アッパーウエストサイドのPS87やPS334は、全米トップクラスの評価を受けている公立小学校です。

 

日本人家庭に特に人気が高いのが、アッパーイーストサイドの日本人学校周辺エリアです。

ここでは、平日は現地校に通い、週末は日本語補習校で学ぶというバイリンガル教育を実現できます。

 

また、近年はブルックリンハイツでもインターナショナルスクールの進出が相次いでおり、教育選択の幅が広がっています。

 

8. 物件内覧から購入までの実際の流れ

ニューヨークでの物件購入は、日本と大きく異なります。

不動産協会(REBNY)の資料によると、一般的な購入プロセスは以下の通りです。

 

まず、日本と異なり、売り手と買い手がそれぞれ別の不動産仲介業者を立てるのが一般的です。

物件を気に入ったら、その場で「オファーレター」を提出します。価格交渉が成立したら、双方の弁護士により売買契約書の作成と確認が行われます。

 

契約時には通常、売買価格の10%程度の手付金が必要となります。

 

9. 見落としがちな購入後の実務

物件購入後の管理体制も、日本とは大きく異なります。

 

例えば、コンドミニアムの場合、管理組合(Board)の存在が非常に重要です。Habitat Magazineによると、物件の修繕やリノベーションには、必ずBoardの承認が必要となります。

また、賃貸に出す場合も、Boardによる入居者の審査が必要となるケースが一般的です。

 

さらに、建物の修繕積立金(Reserve Fund)の状況も重要です。

2024年の新しい規制では、大規模修繕に備えて適切な積立金を確保することが義務付けられており、これが将来の追加出資につながる可能性もあります。

 

10. 将来の資産価値を左右する要因

最後に重要なのが、長期的な資産価値の見通しです。

 

ニューヨーク市経済開発公社のデータによると、特に注目すべきは再開発計画の有無です。

例えば、2024年に新しい地下鉄路線が開通したセカンドアベニューエリアでは、過去5年間で平均30%の資産価値上昇が見られました。

 

まとめ:ニューヨークでの不動産購入を成功させるために

ニューヨークでの不動産購入は、確かに大きな決断を必要とします。

 

しかし、2024年の現在、日本人にとってその敷居は確実に下がってきています。

特に、コロナ禍を経て、不動産価格が調整局面を迎えている今は、慎重に検討を進めるには良いタイミングといえるでしょう。

 

成功のカギとなるのは、十分な事前調査と現地でのネットワーク作りです。

日本人コミュニティも年々拡大しており、実際の居住者から生の情報を得られる機会も増えています。

 

特に、教育環境や医療機関へのアクセスなど、実生活に関わる情報は、すでに現地で暮らす日本人からの情報が何よりも貴重です。

 

これから検討を始める方へ

物件購入の検討を始める際は、まず短期の賃貸からスタートすることをお勧めします。

各エリアのガイドで情報を集めるのも良いですが、実際に生活してみないとわからないことも多いためです。

例えば、冬場の寒さ対策や、夏場のエアコン使用状況など、日本では想像しにくい生活面での発見も多くあります。

 

最後に、不動産購入はゴールではなく、新しい生活のスタートです。

地域コミュニティへの参加や、現地での人間関係の構築など、購入後の生活をより豊かにするための準備も、物件探しと並行して進めていくことをお勧めします。

 

記事をお読みいいただき、ありがとうございました。

100年前も現在も、そして100年後も世界の中心であり続けるニューヨーク。そんなニューヨークでの不動産投資は大きな価値をもたらす可能性があること、ご理解いただけたかと存じます。

 

当社Reinvent NY Incでは、2019年よりアメリカ進出・移住される個人様、企業様のご支援を続け、不動産やビザを筆頭にアメリカ生活のあらゆる側面をサポートする総合的なサービスを提供しています。

 

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