アメリカ不動産一般

アメリカ主要都市ごとの不動産の違い(カリフォルニア・ハワイ・テキサス・ニューヨーク)

一言でアメリカ不動産といっても多岐にわたります。

人に貸して家賃収入を得るインカムゲイン。

高値で売却して一気にリターンを得るキャピタルゲイン。

または、自分自身でビジネスを営む。

 

さまざまな選択肢が存在します。絶対的な正解はありませんが、都市によって特徴があるため、特徴を理解することで選択肢を絞れます。

 

そこで、当記事ではアメリカ主要都市ごとの不動産の違いについて、カリフォルニア・ハワイ・テキサス・ニューヨークの4都市の不動産の特徴を解説します。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

アメリカ不動産の購入が熱い理由

投資目的でのアメリカ不動産の購入が熱い理由は何と言ってもアメリカ経済の強さにあります。パンデミック以降、世界の経済はアメリカ一強といっても過言ではありません。

 

加えてアメリカの不動産投資には、日本にはない魅力的な税制優遇が存在します。

 

つまりアメリカの不動産投資を要約すると、経済の強さでキャピタルゲインを得られやすいだけでなく、大きなリターンを得ても税制優遇で納税額を圧縮できるということです。

 

とはいえ、一言でアメリカの不動産といっても、都市ごとにさまざまな特徴があります。日本でも都市部と地方部では、利回り・ターゲットが異なりますが、アメリカも同様です。

 

各都市の特徴やニーズを把握して、不動産投資に臨みましょう。

主要都市ごとの不動産市況

先ずはアメリカ全体の不動産事情について軽く解説します。日本と比べて広大な土地を有するアメリカは、不動産価格に対して土地の占める割合が少ないといえます。

 

そのためアメリカの不動産は建物の価値が高く、また耐用年数も長いため、市場に流通している物件の8〜9割が中古物件です。

 

そんなアメリカ不動産について、以下の4都市に絞って詳しく解説します。

  • カリフォルニア
  • ハワイ
  • テキサス
  • ニューヨーク

それぞれの都市の特徴を押さえて、ご自身の目的に合った都市を見つけてください。

 

カリフォルニア

カリフォルニア不動産は、賃貸・売買を問わず下がっていないということがいえます。それはカリフォルニアが成長都市として過去30年、注目を集めているからです。

 

アメリカ西海岸に位置するカリフォルニアの産業は製造業だけでなく、IT・貿易・観光・エンターテインメント、そして軍事が含まれます。

 

メジャーリーガーである大谷翔平選手が所属しているドジャースの本拠地ロサンゼルスも、カリフォルニアに位置します。

 

他にもシリコンバレーにはGoogleやAppleといった有名企業が名を連ねており、ハリウッドは言わずと知れた映画の中心地です。

 

政府機関・大学などが集中している点も、成長率を押し上げている根拠といえます。

 

唯一、懸念されるポイントは、カリフォルニア不動産の価格は上がりきっている可能性があることです。今後、カリフォルニア不動産への投資は、価格動向に注視しなければなりません。

 

ハワイ

ハワイを一言で表すと観光大国です。そんなハワイ不動産への投資は、観光特化型不動産へのビジネスチャンスが手堅いといえます。

 

アメリカ不動産全般にいえることですが、世界中の投資家からの人気が高く、常にキャピタルゲインのチャンスがある状況です。

 

加えてハワイ不動産であれば、ホテル・飲食業・観光客向けの雑貨店・観光客へのアクティビティのサービスの提供など、インカムゲインを得る一定の需要があります。

 

ご自身がオーナーとなり運営するだけでなく、コンドミニアムを所有して自分も利用する、といった特殊な利用法も可能です。アメリカ本土と比較して、日本に近いハワイの地の利を活かした投資法といえるでしょう。

 

心配な点は、日本人の人気が高まりすぎたことで、市場がやや飽和気味だという点です。しかし、飽和は人気と表裏一体といえます。

 

人気の下支えの得られるビジネスチョイスが成功の鍵といえるでしょう。

 

テキサス

テキサス不動産の特徴は、物件が豊富でありながら労働人口が多いことから、インカムゲインの安定性と利回りの高さが売りです。

 

アメリカで2番目に大きな州であるテキサスは、メキシコと隣接した南部に位置します。森林・砂漠・丘陵・海岸線などさまざまな地理を有しており、豊富な自然も魅力的です。

 

同時に経済が強いことでも知られており、石油・天然ガス・農業といった第一次産業から航空宇宙・エネルギーといったテクノロジー分野まで、幅広い産業に支えられています。

 

物件税は高めですが州に対しての所得税がないこと、加えて教育水準の高さが、人口が集まりやすい環境を構築しています。

これらの要因が安定的なインカムゲインと利回りの高さを実現しているのです。

 

一方で、キャピタルゲインを得ようとする際、少々ギャンブル性が高くなることがデメリットといえます。テキサス不動産に投資する場合、長期戦も視野に入れた方がよいでしょう。

 

ニューヨーク

ニューヨークは不動産投資の宝庫です。良い物件が多いという意味ではありません。

 

むしろその逆で、希少価値の高い物件が少ないことを意味しています。価格が高いだけでなく、購入できるチャンスも少ない人気っぷりです。

 

ニューヨーク不動産は、世界中の投資家たちが注目している状況ですから、需要と供給のバランスが極端に需要へ傾き、結果的に不動産の価値を下げづらくしているといえます。

 

この状況は売却してキャピタルゲインを得るだけでなく、現金を他の資産に変える目的としても有効です。

 

反面、不動産価格の高さから、利回りは低いといえます。しかし、パンデミックからも回復して人が流入し続けている現状であれば、空室率の低下と家賃の上昇が期待できる状況です。

 

ニューヨーク不動産は、手堅いインカムゲインとキャピタルゲインの両取りが可能な投資方法といえます。

 

経営者の節税ならニューヨーク一択?二つの根拠とは?

これまで紹介してきた4都市の中で、日本の経営者がアメリカの不動産投資をする場合、おすすめしたい都市はどこだと思いますか?当記事のおすすめは、ダントツでニューヨークです。

 

根拠は以下の2点です。

  • ニューヨーク不動産の人気度の高さ
  • ニューヨーク不動産の価格

不動産投資では、好み・縁・タイミングも重要となるため、決してニューヨークだけを強要はしません。

 

ですが、続きをご覧ください。ニューヨーク不動産投資の具体的なイメージを展開しやすくなります。

 

ニューヨーク不動産の人気度の高さ

人気度の高いニューヨークは人が多く集まるため、不動産に対して一定のニーズが生じます。比較的、移民に対して寛大であるアメリカは世界中から人が集まります。

 

中でもニューヨークは人気度の高い都市として有名です。そして大勢の人が集まることで、空室リスクを低下させることに繋がります。

 

なぜ、空室リスクの話題に触れているかというと、固定資産税に関係するからです。当然ですが、アメリカでも不動産を保有すると、固定資産税を納めなければなりません。

どのみち税金を納めるのであれば、物件を人に貸してペイすることも検討しましょう。リスクはありますが、キャッシュフローが黒字化するのであれば、メリットは充分です。

 

つまり人気度の高い都市の不動産は、インカムゲインだけでなく、トータルでリターンを得られる打ち出の小槌といえます。

 

ニューヨーク不動産の価格

そもそもニューヨークの不動産は価格が高額になりがちなため、経営者でなければ購入できないといった方が正しいでしょう。

 

アメリカ不動産は価格の中で建物の占める割合が高いと言われていますが、ニューヨークは例外です。特にマンハッタン島では、人気の高さとは裏腹に土地が限られています。

 

土地にも価値が生じるため、価格が上昇する傾向にあるのです。これに関連して利回りが低くなりがちですが、海外投資家からの注目も熱いことから、売却してキャピタルゲインを得ることも可能です。

 

価格の高さは売却という出口戦略を見出すだけでなく、減価償却にも大きく貢献します。本業で得た利益に対する税金の圧縮効果が期待できるのです。これらの面から見ても、ニューヨークの不動産は経営者におすすめといえます。

 

まとめ

今回の記事では、アメリカの不動産投資について、以下の都市ごとに解説しました。

  • カリフォルニア
  • ハワイ
  • テキサス
  • ニューヨーク

各都市の特徴を、表にまとめました。

 

IG CG 特徴 懸念事項
カリフォルニア 成長都市 今後も〇? 上がりきっている可能性アリ
ハワイ 観光特化型不動産◎

自身の観光にも〇

日本人にはインパクト低

パンデミックなど不測の事態に弱い

テキサス 利回りの高さの割りに

空室率が低い

キャピタルゲインは

ギャンブル性を含む

ニューヨーク キャピタルゲインが◎

空室率は低いが利回りも低い

経営者でなければ購入が難しい

チャンスが少ない

IG:インカムゲイン

CG:キャピタルゲイン

 

経営者の投資にはニューヨークがおすすめですが、ご自身の好みや直感も大切にしてください。今後もヒントになるような記事作成を心掛けてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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